アメリカ(北米)競馬の年度表彰にあたる「エクリプス賞」各部門の受賞馬および受賞者が23日に発表された。

年度代表馬にはブリックスアンドモルタル(牡6、父ジャイアンツコーズウェイ)が選ばれた。5歳だった昨シーズン(19年)はペガサスワールドカップターフを皮切りにラストランとなったBCターフまで6戦無敗(うちG1・5勝)という成績を残した。同馬は昨年8月に社台グループの吉田照哉代表が種牡馬としての所有権を購入し、昨年12月に来日。今年から社台スタリオンステーションで種牡馬を送る。北米競馬最高の名誉を受け、吉田照哉代表から喜びの声が届いた。

◆吉田照哉代表の喜びの声 インパクトはもちろんすごいです。今なら絶対売ってくれないですよ。シカゴのレースの時に買わせてもらったから、日本に連れてこれるんだもんね。2400メートルでも勝っているけど、距離的にはマイルから2000メートルくらいがベストだと思います。お父さんのジャイアントコーズウェイもそんな感じでしたから。スピードがあって、腰の筋肉もすごく多い。あと、性格も落ち着いているんですよね。まあ、いい馬っていうのは気性的にみんなそうなんですけど。牧場に着いてからも動じないというか、こちらに来てからあっという間に20キロくらい馬体重も戻しちゃいましたから。種牡馬としてはあまり無理もさせず、大事に管理していきたいです。(サンデーサイレンス以来の現役エクリプス賞馬の輸入については)ブリックスアンドモルタルもサンデーもストーンファーム出身で、何かを感じますよね。体高も161センチでサンデーと一緒。普段はそんなこと意識しないんだけど、何か縁深いモノを感じざるをえないです。サイズは大きすぎず小さすぎずで、競馬も回数を使っているのに脚元、内臓面も丈夫ですから。期待していますよ。本当に。普通、こんな馬売ってもらえないもん。サンデーのときは「アメリカの宝を持っていった」って言われたけど、今回は「返せ!」って言われないかな(笑い)。(種付けの)数はともかく本当にいい、レベルの高い繁殖牝馬がつくと思いますよ。楽しみですね。

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