<日経新春杯:追い切り>

日曜京都のハンデ長距離重賞、日経新春杯(G2、芝2400メートル、19日)で重賞初制覇を狙うタイセイトレイル(牡5、矢作)は最終追い切りに臨み、Cウッドで併せた相手に先着した。昨年のアルゼンチン共和国杯2着馬が好気配。当日最終レース後に行われる厩舎の先輩リスグラシュー(牝6)の引退式に花を添える。

リスグラシューに花束を-。タイセイトレイルは、朝一番のCウッドで併せ馬。6ハロン81秒3-12秒4の好時計で僚馬のバーンフライ(古馬3勝クラス)に首差先着した。久保助手は「動きは良かった。昨日(14日)はまだ太め残りの感じもしたがこれである程度仕上がる」と話した。

レース当日の京都競馬場で、G1・4勝リスグラシューの引退式が行われる。同じ厩舎、同じハーツクライ産駒の後輩として、重賞制覇でセレモニーに花を添えられるか。「ハーツクライ産駒らしい成長力がある」。偉大な先輩は5歳になりG1・3連勝と覚醒した。目覚めの年齢を迎え、トレイルも成長を遂げている。

「前走のジャパンCはスタートで両サイドから挟まれてしまった。馬場も悪くジョッキー(M・デムーロ騎手)も進んでいかなかったと言っていた。度外視できる」

前走は条件が合わず敗因も明確だ。それをのぞけば、昨年の1月12日京都の1勝クラスで3着になってから2走前のアルゼンチン共和国杯(2着)まで10戦連続で馬券圏内という堅実ぶりだ。この安定感が魅力のひとつだろう。舞台は京都芝2400メートルへと替わるが「コースは気にしないし、今回もしっかり走ってくれる」と問題なし。5歳初戦を重賞初勝利で飾れるか。年度代表馬リスグラシューの背中を追う。【藤本真育】

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