土曜中山メインのニューイヤーS(オープン、芝1600メートル、18日)でウインファビラス(牝7、畠山、父ステイゴールド)がラストランを迎える。

昨年の最優秀古馬牡馬に輝いたウインブライト(牡6、畠山)の1歳上の全姉。今でこそ弟の方が有名になっているが、もともとは姉の方が知られていた。

15年夏の新潟2歳Sでは12番人気の低評価でロードクエストの2着に激走。暮れのG1阪神JFでは10番人気でメジャーエンブレムの2着に再度激走した。16年は桜花賞12着、オークス14着、秋華賞12着と結果こそ出なかったものの、3歳牝馬3冠競走すべてに出走している。

18年12月の常総S(古馬3勝クラス)で3年5カ月ぶりの2勝目を挙げ、オープンに復帰。昨年3月の中山牝馬Sで0秒3差9着に好走したことで、現役生活は続いた。「この1年、結果を出せなかったのは申し訳ないですけど、いつも頑張って走ってくれていたので・・・。2歳の早い時期から走って、牝馬3冠すべてのレースに連れて行ってくれたし、7歳まで本当に頑張ってくれたと思います」。姉弟を担当する野木厩務員は感謝の思いでいっぱいだ。

年末のディセンバーSを除外になり、この1カ月はラストランに決まったニューイヤーSへ向け、美浦トレセンで調整してきた。馬体は白さを増したが、おてんばなのは変わらない。

「担当馬ではなかったけど、(同じ畠山厩舎所属だった)お母さん(サマーエタニティ)を近くで見ていたので、ファビラスが入ってきたときはすごい顔が似てるな、というのが第一印象でした。入厩してすぐに馬柵棒(ませんぼう)の外に出てるって連絡が来て、急いで駆けつけたこともありました。小さい馬でしたし、こんなに走ってくれるなんてね」。野木厩務員の携帯電話には馬房で隣り合って並ぶファビラスとブライトの写真が何枚も保存してある。

現役最後の追い切りとなった15日朝は強い雨の中、松岡騎手を背に美浦ウッドを力強く駆け抜けた(時計は重馬場で5ハロン67秒5-ラスト12秒0)。引きあげてきた鞍上は「いいね」と感触を伝えた。これまでコンビを組んだのは25戦。「この馬に教えてもらったことを(弟の)ブライトに生かすことができたと思う。いい子を出してほしいし、(繁殖入り後に)ロードカナロアをつけて、その子で香港マイルを勝てたらいいね」と瞳を輝かせた。

17年に3着、昨年は8着だったニューイヤーSへ3度目の参戦。昨夏の巴賞10着、クイーンS11着、11月のオーロC15着とここ3戦は大敗しており、今回も人気薄なのは間違いない。関係者とファンの思いを乗せたウインファビラスのラストラン。無事に、そして、あっと驚くような快走を期待したい。

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