<フェアリーS>◇13日=中山◇G3◇芝1600メートル◇3歳牝◇出走16頭

3番人気スマイルカナ(高橋祥)が鮮やかに逃げ切り、重賞タイトルを手にした。最内枠から一気に主導権を奪うと、後続に並ばせずに2馬身半差で押し切った。勝ちタイムは1分34秒0。

今後の最大目標は4月12日阪神の桜花賞(G1、芝1600メートル)。小さな体に秘めた抜群のスピードで、クラシックに挑む。

   ◇   ◇   ◇

ゲートが開いた瞬間、最内枠から芦毛の小さな馬体が飛び出した。そのままハナに立つと、道中は後続を1馬身ほど離したスマイルカナの一人旅。直線に向いても手応えは衰えない。それどころか、さらにギアを上げ、後続をぐんぐん突き放した。馬体重420キロは、フェアリーSが現在の条件になった09年以降の勝ち馬では最軽量。今年の出走メンバーでも2番目に小さな体で冬場の重い馬場、ラストの急坂をものともせず、最初から最後まで先頭を譲らなかった。

ゴール直後には、柴田大騎手が大きくガッツポーズ。「レース前のテンションが高くて不安が大きくなりましたが、馬の力を信じてよかった。(逃げるかは)出てから決めようと思っていたが、スタートもよかった。自分のリズムで走れていたので、そのリズムを崩さないように、崩さないようにと思っていました。すごく身体能力が高い馬。前向きでギアがあるところがいい」と笑顔。デビュー戦から手綱を取り、調教でも乗り続けてきた愛馬の勝利を喜んだ。

高橋祥師にとっては、03年根岸Sサウスヴィグラス以来、約17年ぶりのJRA重賞勝利。「1枠だと聞いた瞬間に(逃げろという)神のお告げかなと思った。前走も内容が良かったので楽しみにしていたけど、今回はさらによかったね」と笑みを浮かべた。

自慢のスピードを生かして、華やかな舞台への道を切り開いた。無事出走すれば柴田大騎手にとっては97年グランシェール(16着)以来23年ぶり、高橋祥師にとっては84年ダイナシュガー(18着)以来36年ぶり、ともに2度目の桜花賞となる。春のクラシックへ向け、夢が広がる勝利だった。【三嶋毬里衣】

スマイルカナ▽父 ディープインパクト▽母 エーシンクールディ(ディストーティドヒューマー)▽牝3▽馬主 岡田繁幸▽調教師 高橋祥泰(美浦)▽生産者 木田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 4戦3勝▽総収得賞金 5281万2000円▽馬名の由来 笑顔+人名

  1. 「2020種牡馬博覧会」写真つきで紹介
  2. 回収率100%超!ニッカンAI予想