グランプリまであと1週間-。有馬記念(G1、芝2500メートル、22日=中山)に初参戦する女王アーモンドアイ(牝4、国枝)は美浦トレセンで順調に調整を続けている。15日は国枝師に見守られながら午前8時40分に馬場へ入り、角馬場で体をほぐしてからウッドコースを単走で軽快に駆け抜けた。まったくの馬なりで1ハロン14秒程度のメニュー。脚さばきに目を凝らし、息づかいに耳を澄ませた国枝師は「何も気になるところはない。高ぶることもなく、順調だよ」と柔和な笑みを浮かべた。

香港遠征を軽度の熱発で回避したが、その後はすぐに乗り込みを再開。1週前追い切りには主戦騎手のルメールが美浦を訪れ、感触を確かめている。ファン投票1位馬の一挙手一投足には大きな注目が集まり、管理する国枝師もその走りを楽しみに待っている。「みんなが見たい馬なんだと思う。他の馬にはないものがアーモンドアイにはある。自分も見ていて、うならされるというか、すごいと思うよ。だから、無事に走ってほしいし、不利を受けるのは嫌だよね。(中山2500メートルという条件については)ルメールが大丈夫って言ってくれているから。気になる相手? うーん、ファンは知っているし、人気通りじゃないかな。リスグラシューはもちろん。それに戦っていない馬たち、3歳馬、展開も大事になると思う」。令和元年を締めくくる有馬記念、競馬界の中心にアーモンドアイがいる。

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