女王がグランプリを制圧する。アーモンドアイ(牝4、国枝)が有馬記念(G1、芝2500メートル、22日=中山)の出走を確定させたことが10日、同馬を所有する(有)シルクレーシングのHPで発表された。

微熱で香港国際競走(8日)を回避し、美浦トレセンで調整。火曜の調教での動きを見て、参戦が正式に決まった。鞍上は国内外G1・6勝をともにしたクリストフ・ルメール騎手(40)。ファン投票1位のスターホースが暮れの中山を沸かせる。

  ◇  ◇  ◇

国内最強馬アーモンドアイが令和元年のグランプリを最高潮にまで盛り上げる。同馬を所有する(有)シルクレーシングが10日夕方にクラブのホームページを更新。保留していた有馬記念出走に、ついにゴーサインを出した。

出る? 出ない? 参戦までは揺れに揺れた。11月29日夕方に微熱が出たため、日本馬がG1・4戦で3勝を挙げた8日の香港国際競走参加を断念。体調悪化のリスクを考慮して、美浦トレセンで状態を見極めてきた。馬の平熱は38度。熱発時点で38度5分~38度6分にまで上昇した体温は翌日には38度2分にまで下がり、全休日の月曜以外は他馬同様に調教をこなしていた。10日朝の調教後、国枝師が、馬主サイドとの協議の結果、参戦が確定した。当初はルメール騎手で参戦予定だったフィエールマン(牡4、手塚)は池添騎手で出走する。

文字通りのドリームレースになる。G1馬12頭が登録を済ませた一戦で、ひときわ大きな輝きを放つ。国内外G1・6勝は現役最多で、春には1着賞金360万ドル(約3億9600万円)のドバイターフを優勝。G1馬10頭がそろった前走の天皇賞・秋では、レコードに0秒1差の激走で2着馬に3馬身差をつけて勝利した。世界中の競走馬を格付けする「ロンジンワールドベストレースランキング」では124ポンドのレーティングを獲得し、11位タイにランクイン。世界も注目する名牝が国内の強豪に再び胸を貸す。

ただ走るのが速いだけじゃない。5日に発表されたファン投票の最終結果では、全競走馬で唯一の得票数10万票超え(10万9885票)。6月の宝塚記念に続く、春秋ファン投票で1位に選ばれていた。13年以降、ファン投票1位の馬は6年連続で参戦しており、1、3、8、2、1、2着と馬券の軸としても頼もしい。

国枝師は「8日にウッドコースで時計を出しましたが、動きは良かったですし息遣いにも問題ありませんでした。これならば有馬記念出走に向けて調整を続けていけば、十分な態勢で出走させられるだろうと判断しました」とコメントした。今日11日には主戦のルメール騎手を背に1週前追い切りを行う。勝てばディープインパクト、キタサンブラックなどが記録した歴代最多のG1・7勝に並ぶ。伝説をつくるためのカウントダウンが始まった。【松田直樹】

  1. 有料版極ウマ・プレミアムとは?
  2. ニッカンAI予想アプリ