<チャレンジC>◇30日=阪神◇G3◇芝2000メートル◇3歳上◇出走12頭
芝の中距離界に新星が現れた。2番人気ロードマイウェイ(牡3、杉山)が5連勝で重賞を初制覇した。
スタートで後手にまわり前半は後方を追走していたが、直線で前を行く馬たちをごぼう抜き。勝ち時計は1分59秒1。今後は未定だが、まだ3歳だけに飛躍が期待される。
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メンバー唯一の3歳馬は馬群の大外を回ってやってきた。直線に向いた時はまだ後方集団。ロードマイウェイはここからぐいぐい伸び、勝利寸前だった2着トリオンフを頭差差し切った。1勝クラスから一段ずつ階段を上り、5連勝で重賞タイトルにたどり着いた。
「5連勝は本当にすごいこと。なかなかできることじゃありません。馬が大人になった」と5連勝中3戦で手綱を取ったルメール騎手はほめたたえた。
前走までの4連勝はすべてワンターンのレースだった。戦前、杉山師は「今回はコーナーを4度回るレースが課題」と話していたが一発で答えを出した。それでも「今日はスタートが悪かった。そこに課題が残った」と気を引き締めた。
今は厩舎の勢いがすごい。11月28日にケイティブレイブで浦和記念を制し、中1日でチャレンジCを勝った。「馬たちが頑張ってくれるおかげで、厩舎が活気づいている」と師は愛馬たちに感謝した。重賞ウイナーとなったロードマイウェイも次走は未定で「様子を見て考えたい」と杉山師。2000メートルの重賞を勝ったことにより豊富なスタミナを証明した。「我が道」の先に大きな可能性が広がる。【岡本光男】