ビューティージェネレーションの神通力はうせてしまったのでしょうか・・・。香港マイル(G1、芝1600メートル、12月8日=シャティン)の前哨戦として17日にシャティンで行われたジョッキークラブマイル(G2、芝1600メートル)はワイクク(せん4)が優勝。モレイラ騎乗で3番手を進み、直線で内を突き抜けました。パートン騎手でハナを切ったビューティージェネレーションは3番人気カーインスターにもかわされての3着でした。新シーズンに入った10月のセレブレーションC(G3、芝1400メートル)では約60キロを背負って約51キロのカーインスター(2着)、約52キロのワイクク(3着)などを蹴散らし10連勝。最強馬の貫禄を示していました。

しかし、そこから中2週で臨んだシャティントロフィー(G2、芝1600メートル)では最後の伸びが見られず、3着で連勝ストップ。勝ったライズハイ、差のない2着ワイククにも約2馬身差をつけられる屈辱の敗戦でした。

17日のレースでも単勝1・3倍と支持されましたが、勝負どころでパートン騎手が必死にムチを入れても反応なし。前走より約4キロ重い55・5キロを背負ったワイククが前走に続いて1分33秒を切ったことは「1強時代」からの変化を予感させています。

香港マイルにはマイルCSを快勝したインディチャンプ(牡4、音無)、同3着ペルシアンナイト(牡5、池江)、ヴィクトリアM、富士Sを連勝したノームコア(牝4、萩原)、それにNHKマイルC覇者アドマイヤマーズ(牡3、友道)という豪華メンバーが遠征予定。3連覇をめざす「怪物」に立ちはだかる壁はかなり高くなったようです。

17日に行われたジョッキークラブスプリント(G2、芝1200メートル)は、上がり馬のアエテロ(せん3)が好タイムをたたき出して優勝。ジョッキークラブC(G2、芝2000メートル)は、昨年の香港ヴァーズの覇者エグザルタント(せん5)が実力を存分にみせつけて勝っています。(ターフライター)

【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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