<追い斬り激論:マイルCS>

両“ダノン”は並び立つのか-。マイルCS(G1、芝1600メートル、17日=京都)の最終追い切りが東西トレセンで行われ、美浦ではダノンキングリー(牡3、萩原)、栗東ではダノンプレミアム(牡4、中内田)が絶好の動きを見せた。「追い斬り激論」のテーマは1番人気を争う毎日王冠覇者と天皇賞・秋2着馬の評価と取捨だ。木南記者、岡本記者の目にはどう映った?

   ◇   ◇

木南 嵐、嵐・・・。

岡本 なんや、気持ち悪い。変な呪文唱えよって。

木南 いやいや、奉祝曲、メンバーの電撃結婚・・・、うちの新聞、どこ見ても嵐のことばかりですよ。

岡本 めでたいことやないか。嵐といえば?

木南 ストーム(嵐)キャット。というわけで、母父ストームキャットのダノンキングリーですね。

岡本 毎日王冠は最後方から大外ぶん回しで快勝。皐月賞3着、ダービー2着で能力は高いけど・・・。

木南 ポリトラックの併せ馬で抜群の動きでした。馬なりで5ハロン64秒6-ラスト11秒6。追えばメチャメチャはじけそう。

岡本 ディープ産駒っぽい軽いフットワークやね。

木南 その軽さが一抹の不安。アエロリット(天皇賞・秋3着)を差し切ったのは素晴らしいけど・・・。

岡本 毎日王冠は3歳有利の重量設定。今回はたとえばインディチャンプとは4キロ差あったのが1キロ差になる。栗東の関係者もそこを指摘する人がいたよ。

木南 萩原師は「ひいらぎ賞(デビュー2戦目)のレースは評価できるもの。マイル適性はあると思います。(横山典騎手は)信頼できるジョッキー。お互いに楽しみというよりも責任の部分の方が大きい」と。

岡本 去年勝ったステルヴィオは毎日王冠を55キロで大外強襲の2着。で、本番は内枠からインを突いた。枠、展開も鍵になる。

木南 プレミアムはどうですか。中2週がポイントかな、と。金鯱賞(1着)→マイラーズC(1着)→安田記念(16着)が中5週、中5週。

岡本 陣営が大事に使ってきた馬やからね。最終追い切りを坂路でやるのは初めてで少し気になったけど、さすがの動きでまったく不安は感じられなかったよ。助手を背に4ハロン53秒4-12秒3。

木南 中2週でそれだけ動けば十分ですね。天皇賞でアーモンドアイの2着と地力は高い。前走はデビュー以来の最高体重508キロ。普通に考えれば上積みはあるし、前走より動ける。

岡本 嵐絡みはキングリーだけ?

木南 いやいや、他にもストーム(嵐)キャット、ストーム(嵐)バードの血を持つ馬たちが・・・、モズアスコット、エメラルファイト、ダイアトニック、フィアーノロマーノ・・・。

岡本 それで当たれば、めでたいんやけどな。

木南 週末まで真面目に予想して、的中の嵐といきましょう。

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