<菊花賞>◇20日=京都◇G1◇芝3000メートル◇3歳◇出走18頭

武豊騎手騎乗で3番人気のワールドプレミア(牡3、友道)がクラシック最後の1冠を射止めた。内々から直線で鮮やかに抜け出して後続を完封。50歳7カ月6日の武豊騎手は、菊花賞最年少&最年長Vのダブル記録を樹立。05年ディープインパクト以来となる菊最多5勝目を同産駒でつかんだ。

ワールドプレミアの大塚亮一オーナー(44)は検量室前で武豊騎手と熱い抱擁を交わし喜びを爆発させた。「直線で前が開いた時、僕の目にはそこだけアップになってました」と笑った。90年有馬記念のオグリキャップを見た時から武豊騎手に心酔し、少年時代は競馬学校を受験したほど。不合格になると「だったら、馬主になって武さんを乗せてクラシックを勝ちたい」と08年に馬主免許を取得した異例の経歴を持つ。

JRA重賞は17年府中牝馬S(クロコスミア)で初勝利を挙げて以来の勝利で、初G1制覇に「やっとですよ。始まりは29年前ですから。春はソエがひどくて。ダービーは使えなかったが、我慢して本当に良かった。友道先生には、断られるまで武さんで、とお願いしてました」と会心の笑みがこぼれた。

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