<天皇賞・秋:1週前追い切り>
天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、27日=東京)の1週前追い切りが17日、東西トレセンで行われた。G1・5勝馬アーモンドアイ(牝4、国枝)は美浦ウッドでの3頭併せで最先着を果たした。クリストフ・ルメール騎手(40)、国枝栄師(64)は最強牝馬の勝利を熱望。安田記念3着からの巻き返しに期待をかけた。
直線で3頭併せの最内に進路を取ったルメール騎手が、残り1ハロンでアーモンドアイの末脚を解放した。といっても、軽くハミをかけただけ。主役は自分-。そう言わんばかりに一気に加速した。相手は外レッドローゼス、中コズミックフォースのオープン馬2頭。最後方からあっという間に2馬身ずつ先着した。
タイムは5ハロン66秒4-12秒2。ルメール騎手は「すごくいい追い切り。馬場入りから動きが良かった。直線でいい脚を使ったし、ゴールの後はちょっと疲れていた。息が荒かったね。でも、問題ない」と満足げに語る。国内では昨春のオークス時から1週前、最終追い切りにこの男が乗る。手慣れた仕上げに、狂いはなさそうだ。
信頼通りの結果が欲しい。前走の安田記念は発馬直後に不利を受け、追い上げ及ばず3着。究極の上がり3ハロン32秒4の脚を使っても、首+鼻差届かなかった。連勝は「7」で止まったが負けて強しの走りは見せた。
国枝師は「ドバイ(ターフ=1着)の時と同様、リラックスしていていい雰囲気。いい競馬になるように準備していきたい」と順調ぶりを伝えた。秋初戦でも、状態は世界を制した今春と同じ。G1馬10頭の豪華共演で再び力を誇示する。【松田直樹】