【シャンティイ(フランス)4日=太田尚樹】道悪で浮上する馬は? 明日6日に迫った凱旋門賞(G1、芝2400メートル、パリロンシャン)は、重馬場での開催が濃厚となった。フランスで来年から名門厩舎を引き継ぐ新進気鋭の清水裕夫調教師(37)が、今回のポイントを解説。前走圧勝のガイヤース(牡4、C・アップルビー)や3連勝中のジャパン(牡3、A・オブライエン)など、英愛勢が台頭してきそうだ。

パリの雨が勝敗を分ける。凱旋門賞ウイークは晴れ間がほとんどなく、にわか雨が多い。昨年は良馬場開催だったが、今年は金曜時点でソフト(重)の発表。土日とも雨の予報で、現地の競馬テレビ局「エキディア」も当日はソフトと予想する。はたして影響は? 渡仏12年目の清水師に、日本の競馬ファンへの助言を求めた。開成高卒の秀才で、来年からは凱旋門賞2勝の名門ハモンド厩舎を継ぐ気鋭のトレーナーだ。

清水師 当日よりも前日に雨が降った方が水分が残りやすい。道悪になるとパワーが必要になって馬力型が台頭してきます。エネイブルは強いですが、予報通りに雨が降れば、ガサ(馬格)のあるガイヤースや、血統的にやや重めのジャパンといった英愛勢が面白いと思います。マジカルも注視すべき存在です。一方でヴァルトガイストあたりはマイナスになりそうです。

では、日本代表3頭にとってはどうなのか? 実は日本馬が2着に好走した過去4回は、すべて重か不良の道悪だった。

清水師 日本勢ではキセキが浮上しそうです。逃げるガイヤースを気持ち良く追走できれば、それなりに走れるのでは。ロンシャンは3コーナー過ぎから下り坂なので、そこで掛からない操縦性の高さが求められます。日本馬は絶対能力が高い。調整さえうまくいけば、凱旋門賞を勝てる日は来ると思います。

当日は自身もマルセルブーサック賞でG1初挑戦を迎える。立場は違っても同じ日本代表として、世界中が注目する大舞台に立つ。

◆清水裕夫(しみず・ひろお)1981年(昭56)10月31日、千葉県柏市生まれ。開成高から日本獣医生命科学大卒。08年に渡仏してシャンティイの厩舎で働き、17年に調教師試験に合格。昨年に開業した。

  1. ニッカンAI予想
  2. 16年ぶりJRA女性ジョッキー藤田菜七子まとめ