凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)に挑む異色の「チェコ調教馬」ナガノゴールド(牡5、V・ルカ、父シクスティーズアイコン)は地元フランスのミカエル・バルザローナ騎手(28)とコンビを組むことが決まった。現地の競馬専門チャンネル「エキディア」電子版が伝えている。

国際セリ名簿基準書の「パート3国」であり、世界的には無名なチェコ競馬。14年に英国で行われたタタソールズ社の12月・当歳セールでわずか3500ギニー(約50万円)で競り落とされた馬がいよいよ凱旋門賞の大舞台に挑む。陣営のレーシングマネジャー、トーマス・ヤンダ氏は日刊スポーツの取材に対し、馬名の由来が「98年長野オリンピック(五輪)でチェコ国内を熱狂させたアイスホッケー男子代表の金メダル」であることを明かしている。

英国の「アットザレーシズ」電子版は1日、ナガノゴールドについての記事を掲載。ヤンダ氏は「凱旋門賞への準備は完璧にできているが、簡単なレースにはならない。世界中の素晴らしい馬が集まるので、5着以内に入ることができればハッピーです」と控えめに語る一方、「(ナガノゴールドは)われわれのスターです。5着以内に入れば、チェコ競馬にとって大きな成果となるでしょう」「ロイヤルアスコット(ハードウィックS2着)は大きな話題となりました。不運があって、もう少しで勝てなかった。ただ、速い流れになればトップクラスの実力があることを証明できた」「凱旋門賞は普通のフランスのレースとは異なるレースになってほしいと思います。ドーヴィル大賞(3着)はかなり遅くなり、ステイヤーである彼のスタミナを必要としなかった。パーフェクトではないが、前哨戦としてはいいレースだった」と意欲を語っている。

長野五輪のアイスホッケー、チェコ男子代表は準々決勝でアメリカ、準決勝でカナダ、決勝でロシア、格上の相手を次々と破り、金メダルを獲得。鉄壁の守りを見せたドミニク・ハシェック、勇敢に戦ったヤロミール・ヤーガーたちのように、チェコ代表「ナガノゴールド」が凱旋門賞で世界一を狙う。

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