世界の名手が集結する「2019ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」(24、25日、札幌)にJRAの紅一点、藤田菜七子騎手(22=根本)が参戦する。今夏はスウェーデン、英国での招待競走に出走して知名度アップ。さらに先週までJRA騎乗機会6週連続勝利と好調だ。憧れのリサ・オールプレス騎手(44)などを日本で迎え撃ち、個人、チームで優勝を目指す。

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“夏のシンデレラストーリー”も佳境に入った。世界で経験を積んだ藤田騎手が今度はJRAの看板を背負う。ウィメンジョッキーズワールドカップ優勝など「顕著な活躍を認められた騎手」として選出され、騎乗馬も前日21日に決まった。藤田騎手は「技術的なものはまだまだですけど、スウェーデンの優勝が大きな自信になりました。すごく楽しみだし、今から緊張しています」と武者震いした。

毎年、夏の主戦場は新潟。「北の大地」での熱き戦いに加わる自分を常にイメージしてきた。「いろんな騎手の乗り方を特に注目して見ていました。場所は違うけど、パトロールビデオを見て(馬同士の)間隔が狭いなとか。今度はそれを肌で感じたいです」。JRA、地方、そして世界。腕達者から学び、血肉に変える覚悟だ。

勝ちたい気持ちと同じぐらい会いたい人もいる。雲上人だったリサ・オールプレス騎手も参戦する。再会は約3年ぶり。選出後には英語のメールでやりとりをしたという。「『アスコットどうだった?』とか言っていただきました。成長した姿を見せたいですね」。憧れとの共演に目を輝かせた。

今日23日はAグループに分けられた第2戦の騎乗馬マイハートビートの調教にまたがり、感触を確かめる。夜には外部との接触を断つ調整ルームに入り、土日の競馬に備えるのはJRAならではの規則。勝手の違った海外の招待競走ではなく、慣れ親しんだルーティンで強豪と渡り合う。「札幌で競馬は乗ったことないけど、調整のリズムとか、いろんなことを知っているのは大きなアドバンテージですね。結果を残せるように頑張りたいです」。個人でも、チームでも出るからには勝利を狙う。【松田直樹】

◆WASJ 出走馬はハンデキャッパーによりA~D評価にグループ分けし、各騎手の騎乗馬が公平になるように振り分けられる。個人戦(優勝賞金300万円)に加え、出場騎手をJRA選抜とWAS(外国騎手・地方競馬代表)選抜に分け、チームの合計得点を競う団体戦(優勝チームに賞品)も行う。各レースともに1着30点、2着20点、3着15点、4着12点、5着10点、6着8点、7着6点、8着4点、9着2点、10着以下1点が与えられる。

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