武豊騎手が欧州NO・1の名門エイダン・オブライエン厩舎のブルーム(牡3)で凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=仏パリロンシャン)に挑戦することが決まった。21日に発表された。
ブルームはアイルランドで重賞2勝の実績があり、英ダービーで4着、前走の愛ダービーでは6着だった。次戦のセントレジャー(G1、芝2900メートル、8月14日=英ドンカスター)の後に、JRA馬主でもあるキーファーズが共同オーナーとなる。凱旋門賞のほか、出否は未定ながらジャパンC(G1、芝2400メートル、11月24日=東京)に出走するプランもあるという。
A・オブライエン師はアイルランドで21回、英国で6回のリーディングを獲得している欧州NO・1調教師だ。凱旋門賞でも16年に1~3着を独占するなど2勝を挙げている。
武豊騎手は「凱旋門賞とジャパンCの騎乗依頼をいただいた。すごいお話だし光栄です。エイダンのことは前からよく知ってるけど、今まで乗ったことはない。こんなチャンスなかなかない。わくわくする。調教にも乗れるなら乗ってみたい」と目を輝かせていた。凱旋門賞騎乗は過去7度あり、外国調教馬で挑むのはフランス馬サガシティ(01年3着)以来18年ぶりとなる。ブルームについては「(英)ダービーでも横一線の4着だったから」と評価していた。
キーファーズの松島正昭氏は「私は馬主となってから終始一貫、夢は武豊騎手と凱旋門賞をとることと言い続けてきました。その第1歩です」とコメントした。
今年の凱旋門賞には日本からフィエールマン(牡4、手塚)、ブラストワンピース(牡4、大竹)、キセキ(牡5、角居)の3頭が出走を予定している。