今週の新潟メイン、新潟2歳S(G3、芝1600メートル、25日)で、ウーマンズハート(牝、西浦)がデビュー2連勝での重賞初制覇を狙う。前走の新馬戦は、上がり32秒0という破格の末脚で差し切り勝ち。中間は順調に調整されており状態は良好で、前走と同じ舞台で再び豪脚を繰り出すか。

インパクト十分のデビューだった。3日の新潟芝1600メートル新馬戦、ウーマンズハートは中団外めで脚をため、直線で追い込んだ。馬場の真ん中を突き抜け、残り200メートルで先頭。上がりは出走馬最速32秒0、ラスト1ハロンは10秒9。2着に3馬身半差をつける豪快な勝ちっぷりだった。

「スムーズに回ってきて、しまいが良かった。最後の1ハロンはさらに伸びた」と伊藤助手は振り返る。同舞台の古馬重賞、関屋記念を勝ったミッキーグローリーの上がりは32秒2。勝ち時計が4秒1違うとはいえ、今の時期の2歳馬としては破格の決め手。しかも、ややもたれるシーンもあった。伊藤助手は「初めての競馬だったので、少しもたれてましたね。でも、反応は良かった。切れ味が良さ」と素質を実感する。

厩舎ゆかりの血統だ。母レディオブパーシャ、半兄デザートストームも同厩舎。兄は芝、ダートを問わず短距離で3勝をマークしている。「父がハーツクライに変わって、距離はもつようになったと思う。(新馬戦と)同じ舞台で重賞を走れるのはいい。楽しみです」と同助手。1週前の18日には、馬なりで坂路4ハロン55秒2-12秒8。流しても、しまいは加速する。新馬戦同様の走りで夏の新潟2歳女王に輝くか。【網孝広】

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