昨年のダービー馬ワグネリアン(牡4、友道)が、父と母父へ復活Vをささげる。超豪華メンバーの札幌記念(G2、芝2000メートル、18日)に出走予定。父ディープインパクトと母父キングカメハメハが相次いで急死した中で、両馬と同じ金子真人オーナーの所有馬として大きな注目を集める。

血がたぎる。偉大な父や母父と同じ鹿毛の馬体。ワグネリアンが手向けの復活Vに挑む。先月30日に父ディープインパクトが急死し、9日には母父キングカメハメハも天国へ旅立った。日本競馬界をけん引していた2大巨頭と同じ金子真人オーナー所有のダービー馬。大きな注目と期待を背負って、夏の札幌を彩る“スーパーG2”に臨む。

大種牡馬2頭の遺伝子が息づいている。友道師は「両方(父と母父)とも直接は知らないけど、サイズはディープで、骨格はゴツゴツしててキンカメ。性格は両方ともおとなしかったみたいだから。何よりも“走る”ということを受け継いでるよね」と指摘。まさに「金子血統」の申し子だ。

仕上げに隙はない。7月上旬に栗東へ帰厩して、入念に乗り込まれてきた。同31日の2週前追い切りでは福永騎手を背にCウッド7ハロン98秒8-11秒7をマークした。トレーナーは「大阪杯の後も使おうと思えば使えたけど、適当なレースもなくて、ここまで待った。2週前の時点で体はできている」と説明。今月7日に札幌入りした。

凱旋門賞挑戦を掲げるライバルもいる中で、こちらはひとまず国内で再び頂点を目指す。「ここから始動して(次戦は)天皇賞・秋になるかジャパンCになるか分からないけど、いいスタートを切りたい」。父のために、母父のために、そして何より自分のために。豪華な顔ぶれが集う北の大地で、受け継いだDNAを覚醒させる。【太田尚樹】

  1. ニッカンAI予想
  2. 16年ぶりJRA女性ジョッキー藤田菜七子まとめ