日本最高齢の元競走馬シャルロット(牡40)が3日に死んでいたことが5日、分かった。同馬はスエトシ牧場(長野県佐久市)でけい養されており、5月14日に40回目の誕生日を迎えていた。JRAが把握する3冠馬シンザンの長寿記録であった35歳3カ月を14年に抜き、国内最年長馬として余生を過ごしていた。

シャルロットは「アローハマキヨ」の競走馬名で大井競馬場に所属し、現役時代に61戦2勝。85年の引退後は、乗馬クラブを渡り歩いた。息を引き取る前日の2日まではいつも通りの生活を送っていたが、3日朝に牧場スタッフが馬房内で横たわる同馬を発見。自力で立ち上がることが出来ず、獣医師のもとで同日夕方に息を引き取ったという。スエトシ牧場を経営する藤原直樹さんは「亡くなる前の晩ごはんもしっかり食べていました。自分でも寝たら立ち上がれないのは分かっていたから、最近はずっと立ちながら寝ていてね。肩とかに擦り傷もあったから、立とうと努力はしていたんでしょうけど。最後は疲れて、気力も体力も切れたという感じでした」と話した。

諸説あるが、競走馬の40歳は人間の年齢に換算すると100歳を優に上回る長寿記録となる。40歳の誕生日には好物のりんごジュース、特製カイバで祝福されるなど、牧場内の人気者だった。同馬の亡きがらは牧場内に埋葬されたという。藤原さんは「さみしいな、悔しいなというより、よくここまで生きてくれたから拍手をして送りたい。苦労をかけなかった子だし、悪い思い出がないんですよね。人間と一緒で馬も歯が命ですから。歯の治療をしたこともなかったし、病気もなかった。心臓も内臓も強い馬でした。これからはゆっくり寝てもらいたいですね」と大往生に敬意を表した。

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