<アイビスSD:1週前追い切り>

来週から開幕する夏の新潟開催、開幕週のメイン競走、アイビスサマーダッシュ(G3、芝直線1000メートル、28日)へ向け、「千直の新星」ライオンボス(牡4、和田正)が17日、1週前追い切りを行った。

美浦のポリトラックコースでサウンドマジック(古馬2勝)と併せ、5ハロン69秒0-ラスト11秒8を馬なりでマークした。栗東から駆けつけた鮫島駿騎手は「前走が中1週でしたし、感触を確かめたかったので来ました。今回も同じくらい走れると思います」と好感触をつかんだ様子だ。

ライオンボスは今春の新潟で千直を2戦2勝。初めての直線競馬だった5月4日の邁進特別(古馬1000万)は16頭立ての15番人気だったが、5馬身差で圧勝した。格上挑戦だった前走5月19日の韋駄天S(古馬オープン)は1番人気に応え、53秒9の好時計で制した。

2走前に初めてコンビを組んだ鮫島駿騎手はその能力に驚く。「スピードの持続力がすごいですね。前回もゲート自体は出ていないんですが・・・。ガーッといくわけでもなく、(ハナヘ)行ききってから残り600メートルくらいまで軽く走る。とりあえず速いです。強い競馬をしていますし、人気も背負うと思うので、いい結果を出せれば」。

1週前追い切りを見守った和田正師は「いい感じで併せることができました。順調にきているし、息の入りも良かったです」とここまでの仕上げに納得の表情を浮かべた。

ライオンボスは父がバトルプラン、母は不出走馬(祖母も3代母も4代母も不出走馬)で、母の父がステイゴールドという血統。近親にはアルゼンチンのG1馬の名前、欧米の重賞好走馬の名前こそあるものの、誰もが知っているような大物の名前はない。

千直を走るまでは、デビューから10戦して2勝という成績。勝ったのはいずれもダート1000メートル戦だった。デビュー戦は勝ち馬から2秒4差遅れた8着、2戦目は6秒5差遅れた13着、3戦目は2秒1差遅れた5着。大型馬で成長に時間が必要だったのかもしれない。千直を走る前の2戦はいずれも16頭立て16着。ただ、直線コース、芝適性、1000メートル、馬の成長がかみ合い、一躍、夏の主役候補に浮上してきた。

今年のアイビスSDには連覇を狙うダイメイプリンセス(牝6、森田)、昨年2着ラブカンプー(牝4、森田)など昨年の1~5着馬に加え、函館スプリントSで重賞初制覇を果たしたカイザーメランジェ(牡4、中野)、藤田菜七子騎手と初コンビを組むレッドラウダ(牡6、音無)が出走を予定。好メンバーがそろっており、02年にカルストンライトオがマークした53秒7のコースレコード更新も期待できる。

絶対王者オジュウチョウサンを擁する和田正厩舎から新たに登場したスター候補。1000メートル、100×10・・・、まさに「ひゃくじゅうの王」になるべく、残り1週間、ライオンボスが態勢を整えていく。

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