2歳世代最初のJRA重賞・函館2歳S(G3、芝1200メートル、21日)に、ホッカイドウ競馬の角川厩舎が地方勢では初となる同一厩舎3頭出しで臨む。豪快なパフォーマンスでデビュー2連勝の新種牡馬カレンブラックヒル産駒アザワク(牝)を筆頭に、レベルの高いトライアルを勝ち抜いた“角川3人娘”が中央重賞で存在感を示す。

ホッカイドウ競馬のトップトレーナーが送り出す女三銃士がJRAの世代重賞第1号を狙う。節目の厩舎開業20年目での挑戦となる角川秀樹師(59)は「今年こそ、中央の一線級に入っても負けないところを見せたい」と力を込める。

大将格のアザワクは父譲りのずば抜けたスピードを武器にダート1000メートルを2戦2勝。いずれも地方のダートでは出色の1分0秒台で他を寄せ付けず、新馬戦では後続を7馬身、前走は8馬身ぶっちぎっている。「あの勝ちっぷりなら1ハロンの距離延長は問題ない。回転の速いフットワークで芝でもこのスピードが生きるようなら」と期待は大きい。

前走で出世レース栄冠賞を母子制覇しているバブルガムダンサーは、500キロを優に超えるパワフルな大型牝馬。もう1頭のプリモジョーカーは昨年の北海道2歳優駿馬イグナシオドーロの半妹という血統。バブルガムを前走で3着に退けて無傷のV2を飾り、ここへの出走権を手にした。「3頭ともここまで青写真通りに来ている。それぞれにチャンスがあっていい」と同師。

角川厩舎は函館2歳Sに過去4頭を送り出しており初挑戦だった15年にタイニーダンサーが4着と善戦している。今回は当然、それ以上の手応えをつかんでいる。道営勢では07年ハートオブクィーン以来となる史上4頭目の同レース制覇が現実味を帯びてきた。【奥村晶治】

◆函館2歳Sの地方馬の勝利 過去の勝ち馬は、99年エンゼルカロ、05年モエレジーニアス、07年ハートオブクィーンの3頭。すべて同舞台のオープン特別、ラベンダー賞(現在は廃止)からの連勝だった。

◆角川秀樹(かくがわ・ひでき)1959年(昭34)12月12日、北海道生まれ。元ホッカイドウ競馬騎手。調教師に転身し、00年に開業。地方通算7810戦1290勝(うち重賞87勝)。中央通算103戦2勝(16日現在)。07~09年はホッカイドウ競馬のリーディングを獲得。代表管理馬は昨年の道営記念(H1)を勝ったスーパーステション。

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