<ユニコーンS>◇16日=東京◇G3◇ダート1600メートル◇3歳◇出走13頭

ダート初挑戦の3番人気ワイドファラオ(牡、角居)が、芝のニュージーランドT(G2)に続く重賞2勝目を飾った。好スタートからハナを奪った。直線残り100メートル付近で、脚を伸ばした2番人気デュープロセスに馬体を併せられると二枚腰を発揮。最後は頭差振り切った。勝ち時計は1分35秒5。ダート重賞も制覇し、芝と砂の二刀流として大きな道を開いた。

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激しい追い比べに勝ったのは、ワイドファラオだった。ただ1頭G2勝ちがあるため、最重量57キロを背負っていたが、デュープロセスが馬体を併せて来ると、もうひと伸びした。初ダートが重賞でも逃げ切った。福永騎手が勝負根性をたたえた。「直線の手応えはあまり良くなかったのに、あのあたりをしのいでくれたのは気持ちの強さを出してくれた」。

新馬戦から3戦連続で騎乗した鞍上は以前、幅田オーナーにダート戦を進言していた。父は砂血統のヘニーヒューズ。「それを立証できて良かった」と喜ぶ。2歳、3歳前半はダート重賞が少ないこともあり、陣営は芝を走らせた。ニュージーランドTを勝って賞金を加算し、幅田オーナーは「ダービーを考えた」と明かした。ただ距離面などを考慮し、NHKマイルC9着後は「ここ1本を目標にした」と同オーナー。3歳限定のダート重賞はレース選択にピタリとはまった。

福永騎手は「初ダートで重賞を勝つのはなかなかできない」と言った。そしてかつて手綱を取り、芝の重賞制覇後に初ダートの05年ガーネットS(G3)を勝ち、同年フェブラリーS(G1)まで制したメイショウボーラーを重ね合わせた。「そういう馬がG1で活躍してくれた。この馬もそういう舞台に行けるように頑張ってほしい」。幅田オーナーは「今はやりの二刀流だね。どっちに行ってもOK。悩みますね」と笑った。今後は芝とダートの重賞を両にらみ。選択肢は大きく広がった。【久野朗】

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