<ダービー>◇26日=東京◇G1◇芝2400メートル◇3歳◇出走18頭

令和元年の王者は12番人気ロジャーバローズ(牡、角居)と浜中俊騎手(30)だ。2番手から首差で押し切り、2分22秒6のダービーレコードで世代7071頭の頂点に立った。角居勝彦調教師(55)は07年ウオッカ以来となる2勝目を挙げた。

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角居師がウオッカ以来12年ぶり2度目のダービーVを果たした。52年ぶりとなる管理馬2頭での2冠制覇。皐月賞では固辞した表彰台に立ったが、視線は下を向いたままだった。「1番人気を背負った馬と、勝った馬が違うので・・・」。もう1頭のサートゥルナーリアは断然人気を裏切る4着。「うれしいです」としながらも表情は神妙だった。

ひそかな手応えはあった。イレ込んで大敗した2走前のスプリングSと違い、この日は長距離輸送を経ても平常心を失っていなかった。「競馬をするごとに落ち着きが出てきた」。京都新聞杯から中2週で、状態も一変していた。担当の米林助手は「右トモが弱かったのが少しずつ解消されて、びっくりするぐらい良くなった」と振り返る。短期間での急上昇が大番狂わせにつながった。

夢は広がるばかりだ。夏は休養に充てる予定だが、登録済みの凱旋門賞について角居師は「行くのであれば準備したい」。自ら決めた引退まで2年弱。挑戦はまだ終わらない。

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