エメラルファイトの背中にはレース前日25日も石川騎手の姿があった。金曜夜は美浦トレセンに併設された調整ルームに入り、土曜は朝の調教にまたがってから東京競馬場へ。移動は楽ではないが、先々週も先週もほぼ毎日またがり、相棒と意思疎通を図ってきた。

角馬場で準備運動後、ウッドコースを1周半。外ラチ沿いをパワフルに駆け抜け、芦毛の馬体が気分良さそうに躍動した。「いい感じ・・・、そうですね。もう馬は競馬が近いんだって分かっていると思います。あとは無事に競馬へいってくれれば」。皐月賞を直前の捻挫で回避したが、白梅賞、スプリングSを連勝中。自信を胸に皐月賞組へ挑む。

普段はおちゃめな性格のジョッキーだが、緊張感がそうさせるのか、表情は真剣で口数も少ない。ルーキーだった14年、同期で最も遅い初勝利を挙げたのはダービーデーの東京2Rだった。16年イモータル(15着)に続く2度目のダービー騎乗は所属する相沢厩舎の馬。「仕上げに悔いはないですか」との問いには、「はい」と力強くうなずいた。

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