<葵S>◇25日=京都◇重賞◇芝1200メートル◇3歳◇出走16頭

スプリント界に新星誕生だ。1番人気のディアンドル(牝3、奥村豊)が、5連勝で重賞初制覇を飾った。初コンビの藤岡佑介騎手(33)に導かれて好位から堂々と抜け出し、スピードと強さを見せつけた。管理する奥村豊調教師(41)にとっても開業5年目で初の重賞タイトルになった。

着差は頭差でも、内容は完勝だった。ディアンドルが隙を見せない「好位差し」で重賞初制覇。「強い馬なので、いいタイミングで乗せてもらいました」。初夏の日差しが照りつける中、初コンビの藤岡佑騎手が涼しげに笑みを浮かべた。

好スタートから内の4番手に控えると、直線ですぐ外に出した。鞍上の左ムチを合図に、一気に加速。あっさり抜け出し、最後はアスターペガサスの猛追もしのいだ。「我慢してしっかり走ってくれました。道中は(ペースが)流れていたし、手応えも良く、何より馬が冷静」とたたえた。

スピード能力あふれる3歳牝馬。前走の2月マーガレットSで4連勝を飾っても、桜花賞には向かわなかった。「1200メートルで結果を出していたんで、春はそのリズムを崩さずに行くことになった。早くからこのレースを目標にして、きっちり結果を出せて良かった」と、奥村豊師は胸をなでおろした。

開業5年目の師にとってもうれしい初の重賞タイトルだ。「とにかく体調をどう整えるかだけを考えていた。実感はこれから湧くかもしれない」と控えめに喜んだ。鮮やかな5連勝を決めた快速娘が、スプリント戦線の新主役候補に名乗りをあげた。【木村有三】

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