昨年、19回目の挑戦で悲願のダービー制覇を果たした福永祐一騎手(42)が史上3人目の連覇を狙う。初コンビとなる青葉賞2着馬ランフォザローゼス(牡3、藤沢和)には1週前追い切りに騎乗し、感触を確かめた。ダービージョッキーとして挑む20回目。新たな景色を求めて、今年も「楽しみ」と表現した。

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歓喜の涙を流した日から1年。福永騎手がダービージョッキーの称号を胸に、今年も大一番に挑戦する。「肩の荷はおりたけど、去年とは違う関係者と臨む。関係者にとっても何度もあるチャンスではない」と表情を引き締める。それでも高揚感がある。「去年もそうだったけど、純粋に楽しみ。自分のやるべきことをやるだけだし、そこに専念できている。楽しむには準備も必要」。少年のように目を輝かせた。

コンビを組むのは青葉賞2着のランフォザローゼス。美浦での1週前追い切りで感触を確かめた。レースは初騎乗となるが、父キングカメハメハ、母ラストグルーヴに、全兄リシュブールにも騎乗した経験がある。「血統の癖はつかんでいる。成長途上で完成は先だけど、その中でいい走りをする。(祖母)エアグルーヴの血かな。ポテンシャルは高い」と評価する。

昨年はダービー19回目の挑戦だった。父洋一元騎手が果たせなかった夢をかなえた光景は、今も目に焼き付いている。「鮮明に覚えているし、色あせることはない。(初制覇だった)あの雰囲気はもう味わえないよ。もし(今年)勝つことができたとしても、違う景色、感情だと思う。そこを含めて楽しみ」。42歳のベテランの声は弾んだ。

今回は武豊、四位両騎手に続く、史上3人目の連覇がかかる。今年、この偉業に挑戦できるのはもちろん福永騎手だけ。「やってやろうかなという気持ちは芽生えている。楽しみのプラスアルファでもある」。20回目の大舞台。特別感は増してきた。ダービージョッキーとして、どんな表情、騎乗を見せるのか、注目だ。【辻敦子】

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