<追い斬り激論:ダービー>

無敗の皐月賞馬を逆転するダークホースは? ダービー(G1、芝2400メートル、26日=東京)の「追い斬り激論」は久野、木南、松田の3記者が好天が続く府中の高速馬場で生きるディープインパクト産駒に注目した。東はダノンキングリー(牡、萩原)、西はサトノルークス(牡、池江)が絶好の動きを見せている。

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木南 激変しましたね。

久野 おっ、見つけたのか、そんなすごい馬を・・・。

木南 天気ですよ。火曜の首都圏はすさまじい暴風雨。それなのに水曜の朝は快晴で心地いい風が吹く。

久野 このまま日曜まで晴れマークだし、気温もだいぶ上がっていきそうだ。

松田 そうなると、今週も速い時計の決着ですね。跳びのきれいなディープ産駒に自然と目がいきます。

久野 そうだね。関東のディープ産駒はダノンキングリーだ。皐月賞で◎を打った馬。今朝の動きも絶品だったし、重い印を打つべき馬なのは間違いないな。

木南 戸崎騎手を背にポリトラックで最終追い。シェーナ(古馬1000万)を目標に外から馬体を併せて駆け抜けました。時計は5ハロン69秒6-ラスト12秒8と目立つものではないけど、目いっぱいではなく、最後も馬なりのまま。やれば動く馬。本番でMAXの状態に持っていくためにしっかり我慢が利いた。

久野 全勝で迎えた皐月賞は敗れたけど、ダービーで巻き返す-。これって09年ロジユニヴァースと同じで「萩原厩舎式」ダービー必勝ローテと言えるかもしれない。追い切り前の準備運動の雰囲気もいいし、ここ一番に向けて状態は上がっていると思う。馬体はギラギラ黒光りしていたよ。

木南 決してステイヤー体形ではないけど、ゴリゴリマッチョの短距離馬でもない。ためが利けば2400メートルではじける可能性はある。速い時計の馬場に適性があることを共同通信杯で証明しているのも大きな魅力ですね。関西馬はどう?

松田 今週は関東から栗東へ取材に来たかいがあったなあって思ってますよ。

木南 おっ、ダノッ・・・。

松田 サトノルークスです。今朝は全頭しっかり最終追いの動きを見ましたけど、激変馬はこの馬です。

久野 皐月賞は速い流れに乗り切れなかった。力負けではなかった印象も・・・。

木南 栗東Cウッドの3頭併せで先着。4ハロン52秒3-ラスト11秒8。皐月賞のときも稽古はいい感じに見えていたけどなあ。

松田 加速がとにかくスムーズだったんです。ぶっちゃけ、サトノダイヤモンドっぽく見えました。

木南 あのサトノダイヤモンド(16年ダービーは落鉄の不運もあって2着)に見えるってのは相当だね。

松田 どちらも2億円をはるかに超える金額で落札された馬。これまではそうでもなかったんですが、今朝は「ああ、高い馬だなあ」っていう品の良さもビンビンに感じられたし、2週連続で池添騎手が乗って、ダービーで大事な折り合いも完璧。イチ押しですね。

久野 やっぱり継続騎乗は大一番で武器だよな。萩原師も共同会見で「(追い切りの評価は)折り合いですね、一番は。良かったと思います。あとは騎手を信頼してお任せします」と。

松田 「サトノ」の里見治オーナーも「ダノン」の野田順弘オーナーもダービー制覇は悲願ですが、萩原師も池江師もダービートレーナーだし、その瞬間がやってくるかもしれません。

木南 まだ、木曜に追われる馬もいるし、枠順も確定する。最後まで気を抜かずに取材を続けていこう。

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