<追い斬り激論:天皇賞・春>

平成最後のG1、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、28日=京都)の中心は昨年の菊花賞1~3着馬だ。24日、東西両トレセンで追い切りが行われた。美浦で併せた菊花賞馬フィエールマン(牡4、手塚)は軽快な動き。三上広隆記者が好調の太鼓判を押した。栗東では同2着エタリオウ(牡4、友道)を柏山自夢記者が、同3着ユーキャンスマイル(牡4、友道)を辻敦子記者が推した。

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三上 いよいよ平成最後のG1。ところで君たちは昭和最後の日は何をしていたか、覚えている?

辻 生まれてません。

柏山 僕も生まれてません。三上さんは?

三上 俺はもう働いていて出張中で飲みに行っていた。で、ホテルの部屋に戻りさらに飲んだ。

辻 それで?

三上 その後の話は思い出したくないし、言いたくない。さ、そんなことより天皇賞・春! 今年の注目は昨年の菊花賞上位馬。

柏山 自分から昭和最後の日の話を振ったのに・・・。で、どうだったんですか菊花賞馬フィエールマンは。

三上 普段はかなり前に馬を置いてそれを直線でかわして先着する調教なんだけど、今日は違った。ルメールが騎乗してゴルトマイスター(3歳500万)を5馬身追走。直線で馬体を併せると、抜かさずにそのままの形でゴール。時計は6ハロン82秒2-12秒8で、手塚師によると「先週の段階であらかたいいかなと思って、今日はそんなにやらずに。それでも動いていたのは調子のいい証拠」と感触は良かったね。

辻 普段と違うことをやっているのは、少し気になりますね。

三上 いやいや、今日の追い切りはルメールに感触を確かめてもらうのが目的。ここ3週ほど見ているけれど、本当にいい感じ。前走は中間に熱発があったけど「今回は順調と言い切れる」と手塚師は自信満々だった。

柏山 順調さなら菊花賞2着エタリオウも負けてません。追い切りは坂路を単走で4ハロン55秒4-12秒7でした。

三上 時計が少し遅いんじゃない?

柏山 僕の友道厩舎のイメージは、仕上がっている馬の最終追いは坂路で軽めにやるイメージ。その証拠に、M・デムーロ騎手は会見の前に記者たちと坂路モニターをチェックし「いいと思う」と言ってました。友道師も「強い馬はいるけれど自分の力を出せるかどうか」と。菊花賞の逆転は可能だと思いますよ。

辻 確かに動きはとても良かったですね。でも、私が菊花賞で本命にして3着だったユーキャンスマイルも軽快でしたよ。アドマイヤユラナス(3歳500万)との併せ馬で、気合を乗せる内容。2馬身半追走して1馬身半先着。大江助手は「反応や走りのバランスがしっかりしてきた」と。成長力で菊花賞の逆転は可能と思います。

三上 なるほど。菊花賞上位3頭は、それぞれ目的のあったいい追い切りだったんだね。

柏山 で、昭和最後の日はどうしたんですか?

三上 絶対誰にも言うなよ。部屋でちゃんと寝たのは覚えている。でも次に気づいたときはホテルの廊下。ボーイさんが7、8人俺の周りを囲んでいて「お客さん、お客さん!」と呼びかけられて目が覚めた。もちろん、どうしてそんなところで寝ていたのかは記憶にない。

柏山、辻 ・・・最低ですね。

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