<天皇賞・春:1週前追い切り>
平成最後の大一番、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、28日=京都)の1週前追い切りが東西トレセンで行われた。関東では菊花賞馬フィエールマン(牡4、手塚)が美浦ウッドコースで絶好の動きを披露。G1・2勝目へ着々と態勢を整えている。
ゴーサインを待っていたフィエールマンが襲いかかるように加速した。道中は先行2頭の後ろをゆったりと追走。直線を向くと、中ムスコローソ(古馬1000万)、外ゴルトマイスター(3歳500万)の内から鋭く先着した。時計は5ハロン66秒9-ラスト13秒0。騎乗した嶋田騎手(レースはルメール)は「楽に動けていますし、仕掛けてからもしっかり反応できて、ギアも上がりました」と絶好の動きに笑顔を見せた。
見守った手塚師も「時計が速くなりすぎないように気をつけながら。最後を伸ばして、いい感じ」と言葉をはずませた。前走AJCC(2着)は中間に熱発があって順調さを欠いた分、絶好調時の迫力はなかった。今回は2週前にウッド5ハロン65秒5の好時計。今週も同様に負荷をかけ、「非常にいいです」と昨秋の菊花賞に近いトーンだ。
「来週はルメールに乗ってもらって確認してもらえれば。ゴールデンウイークの輸送は読めないところがあるので、そこも考えていきたい」と手塚師。史上最少のキャリア4戦で制した菊の王者。圧倒的な強さを見せつける一戦になるか。