東京開幕週の日曜メインはフローラS(G2、芝2000メートル、21日=2着までオークス優先出走権)が行われる。

前走からじっくりと時間を取り、ペレ(牝、奥村武)は元気いっぱいだ。16日は南馬場で軽い調整をし、翌日の最終追い切りに備えた。奥村武師は「レース間隔を空けながら、ゆっくりと調整している。体つきが幼いし、晩成タイプ。前回使ったあとの回復が遅かったし、いい間隔で使えている」と調整過程を語った。

半兄エタリオウは昨年の青葉賞で2着になり、ダービーの出走権をもぎ取り本番は4着。その後菊花賞など重賞ですべて2着と力を示している。兄が父ステイゴールド、ペレが父ハーツクライとタイプも性別も違うが、兄と同じ道を歩もうとしている。「オークスに出るかどうかはレース後の馬の状態次第。ただ距離はまったく心配していないし、もっと延びていい馬。出られればおもしろそう。でもまずは権利を取ってから」と慎重だ。

新馬戦(3着)の勝ち馬は皐月賞3着のダノンキングリー、前走で2着に敗れた時の相手が、今レースにも出走する2勝馬のウィクトーリア。ここまで負けた相手は強豪ぞろい。「強い相手がいないところを選んでいるけれど、この馬はなぜか強豪と当たる」と奥村武師は苦笑する。だが強い馬と対戦したことは、経験につながる。ここで一発があってもおかしくない。【三上広隆】

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