引退後のウオッカを撮影し続けた写真家の関真澄(せき・ますみ)氏(50、創作工房スタジオリーヴス代表)もその死を惜しんだ。

ウオッカが繋養(けいよう)されていたアイルランドのギルタウン・スタッド(アガカーン殿下が所有)へ毎年足を運び、美しい自然の中で生活する名牝の姿をとり続けてきた。

「報道写真ではなく、写真家として撮影させてもらいたかったし、芸術として残したかった。谷水会長、現地の牧場関係者の方々に信頼していただき、作品として残すことができました」。天候に泣かされ、1カットも撮影できない日々も少なくなかったが、現地の風景、被写体としてのウオッカの魅力に「撮りたい」と思い続け、シャッターを切り続けた日々だった。「現役時代にレースの写真も撮りましたが、アイルランドのウオッカは本当に穏やかな顔をしていて、美しく年齢を重ねていきました。多くの人に素晴らしい環境の牧場で日々を過ごしていたことを知っていただければ」。

撮影した写真はJRA発行の「優駿」紙上で2年間連載され、昨年11月には写真集サラブレッドビューティー「VODKA in Ireland)ウオッカinアイルランド)」が発売された。「早かったですね。今年の秋に、今度はカメラを持たずに彼女に会いに行こうと思っていました」。レンズの向こうで輝き続けた名牝との別れを惜しんだ。

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