スノードラゴン(牡11、高木)とのコンビで2度目のG1高松宮記念(芝1200メートル、24日=中京)に挑む藤田菜七子騎手(21=根本)が20日、美浦トレセンでG1共同会見を行った。14年のスプリンターズSを勝ったG1馬での騎乗に、「馬にいろいろ教えてもらいたい」と謙虚に語った。

初G1だったフェブラリーSに続く共同会見。はにかみながら、藤田菜七子騎手は言葉を丁寧に選んで話した。「前回G1という舞台で乗せてもらって、すごく勉強になりました。G1は本当にあこがれだったもの。またいつか絶対に乗りたいと思っていました。またすぐにこのような機会をいただけて感謝です」。

前回は上がり馬のコパノキッキング。今回の騎乗馬は11歳とはいえ、14年のスプリンターズSを勝ったスノードラゴン。G1ホースに対して敬意も忘れない。「私よりもベテランの馬だし、競馬を見始めたときから走っている馬。いろいろと教えてもらいたい」。スノードラゴンがデビューした2010年はまだ12歳で、競馬学校に入学するより3年も前。自分の騎手生活よりも長い経歴を持つ馬に、G1の舞台で騎乗するのはまれだ。

この日の直前追い切りでは騎乗していないが、15日の1週前追い切りで初めて乗った。「歩いているときは落ち着いているのに、追い切りではパワーを感じた。切り替えがしっかりできている馬」と評した。3週連続勝利中と自身のリズムもいい。再度の大舞台での騎乗で、また藤田菜七子はたくましく成長しそうだ。【三上広隆】

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