<きさらぎ賞:追い切り>

きさらぎ賞(G3、芝1800メートル、2月3日=京都)の追い切りが30日、東西トレセンで行われ、良血ダノンチェイサー(牡3、池江)がCウッドでの併走で抜群の動きを見せた。17年のセレクトセールにおいて2億5000万円(税抜き)で落札された高額馬。前走でマイル適性は証明済みだが、クラシック戦線を進むため、今回は中距離での結果が求められる。

タフな併走だった。ダノンチェイサーは調教駆けするジャンダルム(古馬オープン)の外を回ったうえ、鞍上は調教助手。一方の相手は武豊騎手。それでも1歩も退かなかった。直線でびっしりと体を併せ、ラスト11秒8で併入。見るからに走りはパワフルでS評価となった。「レース週なので上がり重点の追い切りだったが、動きは良かった」と池江師は満足げだった。

前走は、マイルのこうやまき賞を掛かり気味になりながら制した。レース後、騎乗した津村騎手は「距離はちょうど合う」とコメントしている。父はディープインパクトで、母はアイルランドの桜花賞にあたる愛1000ギニーを制したサミター。マイルへの高い適性は疑いようがない。

だが、今の時期の良血3歳牡馬が目指すところは、そこではない。それだけに前走後はコントロール性を高める工夫を施されてきた。「折り合いを考えて調教してきた。脚をためれば距離ももつと思う」と師は見立てる。きさらぎ賞はそれを試す舞台。池江師がこれまでも素質馬を送り出してきた、まさに「方向性を決める一戦」だ。クラシック路線を進むため、結果だけではなく、内容も求められる。【岡本光男】

◆池江師ときさらぎ賞 池江師はきさらぎ賞で歴代最多タイの3勝を挙げる(他に服部正利元師、伊藤修司元師)。これまで8頭を出走させ3勝、2着1回、3着2回で勝率37・5%、連対率50%、複勝率75%と抜群の成績だ。今回、ダノンチェイサーで勝てば、単独トップの4勝目。14年連続JRA重賞制覇となる。

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