<日経新春杯:追い切り>

年始のハンデ重賞、日経新春杯(G2、芝2400メートル、13日=京都)の最終追いが10日、栗東トレセンで行われた。メイショウテッコン(牡4、高橋忠)はCウッド単走で4ハロン54秒7-12秒4と軽快。先週の2日で6勝と好発進した武豊騎手(49)の勢いにも乗じて、重賞2勝目を狙う。

連日の寒さすら心地良さそうに、メイショウテッコンが加速した。鞍上が軽く仕掛け、ゴール板を過ぎてもスイスイ伸びた。涼しい顔で引き揚げる姿を見届けた高橋忠師は「先週末に思った以上の時計が出たので、息を整える程度で。うまくいっています」と満足そうだ。

飛躍の年にしたい。昨年の最優秀短距離馬で厩舎の絶対的エース、ファインニードルが引退を発表した。「今年はこの馬に頑張ってもらいたいという気持ちはあります」とテッコンに後継馬の期待をかける。その予感はある。放牧を経て「思った以上に体が良くなった。自分で大きくなって帰ってくる。力がある馬の特徴だと思う」と変化に驚いた。初G1挑戦の前走菊花賞は14着。ただ「ゲートからあまりいい出ではなかった。自分の競馬ではない」。大舞台を諦めはしない。

再起の一戦。大きな味方がついている。鞍上・武豊騎手だ。先週6勝を挙げリーディング首位発進。日曜京都では「だいぶ久しぶりだったらしいね」と約13年ぶりの1日での騎乗機会4連勝。最高の滑り出しを決めた。今回は約1年ぶりのコンビ。前回の梅花賞では後の菊花賞2着馬エタリオウを下し勝利した。「能力あるな、と思いましたよ。すんなりとしたレースができれば」とイメージは上々。“福男”を背に、テッコンが飛躍の19年をスタートさせる。【柏山自夢】

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