<日刊スポーツ賞中山金杯>◇5日=中山◇G3◇芝2000メートル◇4歳上◇出走16頭

中山巧者が年明けに躍動。3番人気ウインブライト(牡5、畠山)が直線外から力強く差し切った。これで重賞4勝のうち、3勝を中山で挙げた。勝ち時計は1分59秒2。鞍上の松岡正海騎手(34)は11年中山金杯のコスモファントム、12年京都金杯のマイネルラクリマに続く東西金杯3勝目。今後は中山記念(G2、芝1800メートル、2月24日=中山)をステップにG1の大舞台を見据える。

中山の“鬼”が、年初めに笑った。直線に向いたウインブライトが、勢いよくスピードに乗った。馬群の外から急坂を駆け上がる。これまでの勝ちパターンだった先行策とは一変した戦法だった。4角過ぎから手綱をしごく松岡騎手に応えるように、芦毛の馬体が弾んだ。2~5着の4頭は4角4番手以内の馬ばかり。前残りで決まるところを力でねじ伏せた。

トップハンデ58キロを背負って、昨年2着の悔しさを晴らした。松岡騎手は「想像していたレース展開ではなかったが、馬の後ろでも折り合いに不安がなかった」と振り返る。向正面ではステイフーリッシュ、タイムフライヤーの2頭にまくられる展開。「この馬に懸ける気持ちがあるので」。愛馬への信頼が焦りを呼び起こさせなかった。

デビュー前からほぼ全ての追い切りの鞍上には松岡騎手の姿があった。「腰に疲れがたまるので、微妙なところを見極めないといけない」。この中間も追い切りにまたがること4回。針の穴を通すような調教を課し、勝利へ確信めいたものを感じていた。「家を出るときに子どもと嫁さんに勝つと言って出てきたので。馬もそうだけど、自分もジョッキーとしてのレベルが上がったのかな」。東西金杯は3勝目。テレビ越しに見届けた美帆夫人(35)、心晴ちゃん(こはる=7)、渚ちゃん(5)の家族3人にもかっこいいパパの勇姿を届けた。

目指すは春の大舞台。次走は中山記念が有力だ。「首も太くなっていたし昔とは別馬。どこかでG1を勝ちたい。春先にオーストラリアのG1とかもあるし、もう映像で研究もしていますよ」。後肢に疲労が残り、昨夏に札幌記念を自重した姿はもう過去の話。19年は国内外の大舞台制覇を夢見る。【松田直樹】

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