藤田菜七子騎手(21)はゆっくりと、丁寧に19年の抱負を色紙に記した。「一鞍一鞍を全力で乗りたい」。競馬界に咲く一輪の花は騎手生活4年目を迎えた。

18年は牧原(現姓増沢)由貴子が持つJRA女性騎手通算勝利記録(34勝)を更新し、キャリアハイのJRA27勝を積み上げた。「(14勝の)17年より勝つことができたのはたくさんの人の支えがあったからです」。常日頃から「感謝」を口にするからこそ、自分を大きく見せることはない。

今年は大改革が待っている。3月1日から女性騎手は平場競走に限り、勝利数に関係なく2キロ減が適用される。現在、地方交流競走の5勝を含めて通算52勝。ルール改正後は3キロ減での騎乗が可能となる。「減量はつくけど、それはそれでプレッシャーになります。勝って当たり前、そう思われるので」。追い風は、見えない重圧となってのしかかる。

規則が変わろうとも、やることは1つだけだ。「決められたルールの中で乗るだけ。次の1勝を積み重ねていきたいです」。くしくも18年の年頭に掲げた言葉は“次の1勝”。変わらぬ信念とともに、着実に歩みを進める。【松田直樹】

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