北海道の門別競馬場で1日に行われた重賞の北海道2歳優駿(統一G3、ダート1800メートル)で1、2着馬の着順を逆に判定する誤審があった。主催する北海道の農政部競馬事業室は2日、着順の誤審に関する記者会見を道庁で行い謝罪。正しい到達順位に基づく払い戻し相当額を支払う方針であることなど、今後の対応を説明した。日本中央競馬会(JRA)と地方競馬全国協会(NAR)によると、これまでに1着の馬を誤った記録はなく、日本競馬史上初めてのケース。

公正さが何より大事な競馬で、あってはならない間違いが起きてしまった。誤審があったのは、北のダート2歳王者を決めるナイターのメイン11R北海道2歳優駿。今年はJRA所属馬4頭を含む13頭立てで午後8時ごろに発走。最後の直線で地元馬2頭のマッチレースとなり、ほぼ同時にゴールした。写真判定の末、1着(7)ウィンターフェル(1番人気)、2着(2)イグナシオドーロ(6番人気)と発表され確定。払い戻しも行われた。

しかし、ゴールの約10分後に着順判定写真(電子スリット)を係が再確認したところ、逃げ粘っていた内側のイグナシオドーロの鼻面が約4センチ出ており、外のウィンターフェルが負けていることが判明。確定直後から競馬場内では「(2)の方が勝っているのでは」などファンから疑問の声が上がり、ネットでも疑惑の判定と話題になっていた。

2日夕方に北海道庁で会見に臨んだ道農政部競馬事業室の田中源一室長は「気づいた時には12Rの発走が迫っていた。前例のないことで慎重に見極める必要もあり、対応が遅れてしまった。ファンの皆さまをはじめ、関係者の方々には多大なるご迷惑をおかけしました」と深々と頭を下げた。誤審の原因は2人の決勝審判員が、着順判定写真(電子スリット)を見誤る確認不足だったと明かした。

馬券の的中、不的中はファンにとって大きな関心事。誤審により本来なら外れていたはずの馬券が的中と認定されたファンはまだしも、逆のケースで外れとされてはたまらない。ホッカイドウ競馬では、正しい到達順の馬券を手にしていたファンへの対応として、1着(2)、2着(7)の払戻金相当額も支払う方向で協議中だ。最初に確定した馬券の支払いはそのまま有効であるため、あらためて正しい到達順の馬券(単勝、馬単、3連単、トリプル馬単=インターネット投票)の払い戻しをすると総額で1億円超の持ち出しになる見込み。払い戻しの方法などについては準備が整い次第、あらためて詳細を告知していく。

<誤審判定の経過(1日)>

▼午後8時ごろ 11R北海道2歳優駿発走。

▼午後8時5分ごろ 全馬ゴール入線後、決勝審判員が1着馬、2着馬は写真判定として着順判定モニター(電子スリット)にて確認。判定の結果1着馬を(7)、2着馬を(2)として着順掲示板に表示。

▼午後8時9分ごろ 着順確定後、着順掲示板の確定ランプを点灯。

▼午後8時15分ごろ 着順判定写真により再確認したところ、誤審判定が判明。開催執務委員長に報告。

▼午後8時30分ごろ 地方競馬全国協会に報告。

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