<京都5R>◇21日=京都◇2歳新馬◇芝1800メートル◇出走13頭

京都5Rで5年ぶりに復活した、菊花賞当日の京都芝1800メートルでの“伝説の新馬戦”は、武豊騎手(49)騎乗の良血ワールドプレミア(牡、友道)が快勝した。ディープインパクト産駒らしい末脚で、単勝1・8倍の断然人気に応えた。次走は未定だが、来年クラシックで主役の1頭になることは間違いない。

話題の良血馬ワールドプレミアがG1ホースへの第1歩を踏み出した。スタートはひと息で、道中は13頭立ての後方をゆったり追走。3~4角は大外を回り、しまいの脚にかけた。鞍上が左ステッキを入れるとエンジン点火。外からメイショウテンゲンが迫ってきたが、馬体が合うともうひと伸びし、首差で快勝した。時計は1分48秒0だった。

ウイナーズサークルは新馬戦とは思えない盛り上がりだった。武豊騎手も新たな素質馬との出会いに、満面の笑みだ。「いい脚でした。切れ味があるね。道中はふらふら、抜け出してからもふらふら。脚を使ったのはかわす瞬間だけ」と振り返った。12年きさらぎ賞など重賞2勝を挙げたワールドエースの全弟。16年セレクトセールでは2億4000万円(税抜き)で落札された。過去にG1馬を多数輩出した“伝説の新馬戦”を勝ち、将来の期待は増すばかり。「距離はもつと思う。楽しみ。背中がいいね」と鞍上。新たな伝説の始まりだ。【平本果那】

◆伝説の新馬戦 菊花賞当日に行われる「京都芝1800メートル」の新馬戦。伝説と呼ばれる契機となったのは08年。1着アンライバルドが皐月賞を制覇し、同2着リーチザクラウンはダービーで2着。3着ブエナビスタはのちにG1・6勝、4着スリーロールスは菊花賞馬。翌09年の1着ローズキングダムはG1・2勝。2着ヴィクトワールピサは11年ドバイワールドC制覇などG1・3勝。12年1着馬エピファネイアは菊花賞、ジャパンCを勝利した。

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