<オールカマー:追い切り>

中山のオールカマー(G2、芝2200メートル、23日)では昨年の皐月賞馬とダービー馬が激突する。皐月賞馬アルアイン(牡4、池江)は19日に栗東で追い切られ、坂路4ハロン52秒4-12秒2をマーク。香港で見せた“悪態”も出さず、復活へ向けて好気配だ。

皐月賞馬アルアインが復活への準備を整えた。迫力ある馬体をリズム良く弾ませ、左前方のシルバーポジー(古馬1000万)に並びかける。余力を残して併入でフィニッシュ。初騎乗に向けて2週連続で手綱をとった北村友騎手は「良かったです。体はボテッと映るけど、乗ってる感じでは重苦しさはない」と手応えを口にした。

“悪態”も封じ込めている。4月の香港遠征では調教でごねて乗り手を振り落とすなど気難しさを見せた。札幌入厩後も同様の傾向があり、栗東では周回コースのCウッドを避け、坂路で追い切りを重ねてきた。池江師は「あまり嫌がることをしないように」と説明。プール調教を併用して入念に仕上げてきた。トレーナーは「反応も動きも良かった。札幌記念を回避して、ここまで待ったかいがあった」と合格点をつけた。

思い出の中山で再出発をはかる。昨年の皐月賞から1年5カ月も勝利から遠ざかっているが、当地では2戦2連対、鉄砲成績も2戦2連対と条件は合う。同期のダービー馬レイデオロとは対戦成績2勝1敗。ライバルを押しのけて、実りある秋をスタートさせる。【太田尚樹】

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