<追い斬り激論:セントライト記念>

菊花賞トライアルのセントライト記念(G2、芝2200メートル、17日=中山、1~3着まで優先出走権)の追い切りが13日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では、美浦の高齢者3人が熱いトークを展開。大ベテラン堀内泰夫記者(72)と久野朗記者(49)が3戦3勝のレイエンダ(牡、藤沢和)を推した。水島晴之記者(57)は、逃げ宣言のジェネラーレウーノ(牡、矢野)をプッシュした。

久野 3人合わせて歴代最高齢の激論じゃないですか? 堀内さん70歳、水島さん60歳、僕は50歳。

水島 勝手に四捨五入するな。まだ57歳だ。

堀内 俺は四捨五入しても変わらないぞ(笑い)。

久野 ところで、レイエンダの動きが素晴らしい。美浦ウッドで4ハロン54秒1-12秒4でしたが、ペイドメルヴェイユ(古馬1000万)を5馬身追走して併入。直線に入って馬なりのまま瞬時に追いついた。加速力が違う。藤沢和師は「速いところにいって反応がいいのは、この血統の共通点」と絶賛していました。

堀内 全兄のダービー馬レイデオロにも引けを取らないということか。仕上がりも良さそう。本命候補だな。

久野 前走松前特別を函館で見ています。調教代わりのようなレースで完勝。藤沢和師は「トライアルで休んでいた馬もいるし、夏場に1回使っているのもいい」と、今回はアドバンテージを強調。4戦4勝の可能性は高いと思う。

水島 強いのは認めるけどなあ。セントライト記念は過去10年、キャリア3戦以下の馬は9頭が出走して1頭も勝っていないぞ。

久野 重箱の隅をつついてきましたね。

水島 ジェネラーレウーノが魅力。16着のダービーは外枠などで逃げられなかったけど、この馬は行ってこそ。矢野師は「ダービーを見ていて、逃げるのがいいのかな。ハイペースになるかもしれないが、だれも来られないでしょう。中山に戻って2200メートル。舞台は整った」と高速逃げ宣言。ハイペースの経験がないレイエンダが、それに対応できるかどうか。ジェネラーレの心肺機能の高さは皐月賞3着で証明している。

久野 速い流れになって、無敗馬に隙ができるというわけですか。

水島 ウッドの追い切りも良かった。3頭併せで外シティーオブスター(2歳未勝利)、中レジェンドソウル(3歳500万)を後ろから追いかけて、直線は馬なりのまま1馬身先着。時計は4ハロン54秒2-12秒9。手綱を取った田辺騎手が「先週、びっしりやっているので息遣いは良かった」と手応えありの様子だ。

堀内 今月14日は久野の49歳の誕生日らしいぞ。

水島 ここまで、人生を生きて来られたことが幸せなんだよ。

久野 四捨五入しても50歳は変わりません。

水島 ・・・・・・。

◆キャリア3戦以下の馬のセントライト記念成績 過去10年で9頭が出走したが、キャリアの壁にはね返されて連対はない。12年ダノンジェラート(3戦2勝)、15年ジュンツバサ(3戦2勝)の3着が最高。ただし、それ以前には00年アドマイヤボス(2戦1勝)、07年ロックドゥカンブ(3戦3勝)が勝った例もある。

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