春競馬を沸かせた2頭のディープインパクト産駒が激突する愛チャンピオンS(G1、レパーズタウン、芝2000メートル)が現地15日(土曜)に行われます。

愛チャンピオンSは「世界のG1競走トップ100」でも毎年トップ10入りするスーパーG1で、欧州でも屈指の種牡馬選抜レースです。

今年の主役は、7月のエクリプスS(G1、芝1990メートル)と8月の英インターナショナルS(G1、芝2050メートル)を連勝して中距離路線のトップを走る英国のロアリングライオン(牡3、父キトゥンズジョイ)。前走の英インターナショナルSでは、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)を制した古馬のポエッツワードを3馬身1/4ちぎって完勝。ブックメーカーは単勝2倍の大本命に推しています。

これに立ち向かうのは、ともに父の名を高めたアイルランドのサクソンウォリアー(牡3)とフランスのスタディオブマン(牡3)です。

サクソンウォリアーは皐月賞にあたる英2000ギニー優勝後、英ダービー4着、愛ダービー3着、エクリプスS2着、英インターナショナルS4着と足踏みが続いていますが、最近になってこの不調はA・オブライエン厩舎が使用するバリードイル調教場ではやった軽い風邪の症状を伴う感染症の影響もあったのでは・・・という疑いの声も聞かれます。

ロアリングライオンとの直接対戦は2勝3敗で負け越していますが、2歳時のレーシングポストTではサクソンウォリアーが差し返して勝っているように能力は互角。オブライエン厩舎と(騎乗予定の)R・ムーア騎手による巻き返しも不気味です。

この2頭と初対戦となるスタディオブマンは、日本から向かったクリンチャーがシャンティイで間借りするP・バリー厩舎の凱旋門賞候補。6月の仏ダービー(G1)優勝から向かった先月のギヨームドルナーノ賞(G2)は格下馬に逃げ切られて3着でしたが、バリー師が日曜のニエル賞(G2)ではなくあえてここにぶつけてきたことに秘めた自信が感じられます。

約800メートルの直線を舞台にして行われるディープ産駒の対決と将来、種牡馬になることが約束されている名馬たちの競演は見ものです。(ターフライター)

【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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