<追い斬り激論:新潟2歳S>

 新潟2歳S(G3、芝1600メートル、26日)に向けて22日、東西トレセンで追い切りが行われた。「追い斬り激論」に、この夏から競馬担当になった網(あみ)孝広記者が初登場、鋭い末脚が持ち味のケイデンスコール(牡、安田隆)を猛プッシュ。柏山自夢記者は同じロードカナロア産駒ながら先行力が武器のエイカイキャロル(牝、藤原英)を推奨した。

 柏山 網先輩、激論初登場じゃないですか。

 網 やっと当欄を担当することができました。46歳にして初の競馬担当。老体にムチうって? 栗東をかけずり回って取材してます。

 柏山 2歳馬が若くてまぶしいでしょうねえ。

 網 そう思うやろ? 実はウチの娘は2歳になったばかり。そして新潟2歳Sの激論を書くなんて、僕、持ってるかも。

 柏山 ちょっと待ってください。46歳で娘が2歳て、20歳になったら・・・。先輩、馬券買ってる場合ちゃうやん。娘のために貯金せな。で、本命はどうしますか。

 網 ケイデンスコールに託す。新潟の直線は658メートルで日本一長い。ケイデンスは2走とも上がり3ハロンは最速。切れ味勝負を制すると思う。この10年、新潟2歳Sの勝ち馬は、10頭中9頭が4角8番手以下。先行馬がいかに苦しいかを物語っている。

 柏山 同じロードカナロア産駒ですが、僕はエイカイキャロルを推します。今夏の新潟1600メートルに関しては、前の馬も勝っている。12レース中、4角3番手以内が7勝ですよ。エイカイの新馬戦は2番手から直線で追い比べを制した。強い勝ち方でした。

 網 追い切りの気配はどうなんや。

 柏山 芝コースで4ハロン57秒7-12秒0。時計はゆっくりだけど完全に馬なりで、ダノンサンシャイン(古馬500万)に併入。前に行こうとする推進力を感じました。藤原英師も「調子はいい。センスもある。前回の競馬で期待値が上がった」と評価しています。

 網 う~ん、やりそうな感じもするなあ。でも、ケイデンスの追い切りも十分な動き。Cウッドで6ハロン85秒2-11秒9。唯一のS評価やで。ダノンキングダム(古馬1000万)を追走して併入。安田隆師も「しまい重点。ある程度伸ばして11秒台。計画通り」と自信の表情だったよ。前走の未勝利戦も、中団から直線で抜け出した。勝ち時計は1分34秒3! 昨年の新潟2歳Sの勝ちタイムは1分34秒6。能力は推して知るべし。末脚は魅力たっぷりや。

 柏山 ふっふっふっ。とっておきのデータを出しましょうか。新潟2歳Sは5年連続でキャリア1戦組が勝っている。

 網 でた! 必殺の「ケイバーメトリクス」か。

 柏山 暑い時期で疲れもある。その点、エイカイは体調ばっちり。今年は先行馬がいただきます。

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