<宝塚記念:1週前追い切り>

 グランプリ宝塚記念(G1、芝2200メートル、24日=阪神)の1週前追い切りが13日、東西トレセンで行われた。昨年のドバイターフ覇者ヴィブロス(牝5、友道)は福永騎手を背に栗東Cウッドで3頭併せし最先着。6ハロン80秒8-11秒2とキレキレだ。友道厩舎-福永騎手のダービー優勝タッグで、G1・3勝目なるか。

 優雅だった。ヴィブロスはラスト1ハロンを前に、ルタンデュボヌール(古馬500万)、アドマイヤデジタル(3歳未勝利)の内からするりと前に出た。福永騎手が手綱を動かすピッチを上げ、さらに加速。ラストは11秒2と出色だ。福永騎手は満足そうにポンポンと首筋を優しくたたき下馬。「1週前なので強めの負荷をかけてくれ、と。いい動きだったし、気持ちよさそうに走っていた」と満足そうだった。

 一昨年の秋華賞以来、7戦ぶりのコンビ復活。G1初制覇をともにした少女は、世界女王まで上り詰めた。「全然違うね。全体的にボリュームアップして、後ろが弾むようになった」。乗り味を知れば納得だ。

 意外にもその秋華賞以来、国内では勝利がない。今回と同じ2200メートル戦の昨秋エリザベス女王杯では行きたがる面を見せ、1番人気を裏切った(5着)。ただ、それでも動じないのが今年のダービーコンビ。友道師は「あの時は当該週(の調整)にジョッキーを乗せて、気が乗ってしまった。距離は基本的に持つと思う」ときっぱり。鞍上も「大丈夫というイメージ。力さえ出し切れば、いい勝負をすると思う」と力強い。また、この2人が握手をかわす結末がありそうだ。【柏山自夢】

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