日曜の東京メインは牝馬3冠第2戦のオークス(G1、芝2400メートル、20日)が行われる。

 血が騒ぐ。菊花賞馬の半妹トーホウアルテミス(谷)が府中2400メートルで持ち味を生かす。半兄は14年菊花賞を制したトーホウジャッカル。父ハーツクライは04年ダービー2着で、産駒はG1・7勝中5勝を東京で挙げている府中巧者の血だ。デビューから全8戦の手綱をとる松若騎手も「距離はまったく心配ないし、あった分だけいいというイメージ」と適性を見込む。

 前走で勝利した矢車賞は近年注目のステップレースだ。一昨年は勝ち馬ペプチドサプルが本番で5着、昨年はディアドラが4着。今年になって従来の1800メートルから2200メートルへと距離が延長されており、さらに「直結度」が高まりそうだ。鞍上は「展開が向いたにしろ、いい勝ちっぷり。長くいい脚を使えるので東京も合いそう。馬場は渋ってくれた方がいいのでは」と週末の雨予報も歓迎する。自身も今年すでに29勝で全国13位につけ、過去最高(15年の60勝)を上回るペースで躍進している。

 兄や父と同じく、成長力にあふれている。担当の木村助手は「使うごとに筋肉がついて、最初の頃とはまるで違う。今はカイバも食べてくれる」と進化を証言する。伸び盛りの人馬が、夢を抱いて東方へ向かう。【太田尚樹】

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