<皐月賞>◇15日=中山◇G1◇芝2000メートル◇3歳◇出走16頭◇5着までにダービー優先出走権

 戸崎圭太騎手(37)が騎乗した7番人気エポカドーロ(牡、藤原英)が、直線抜け出して優勝。牡馬クラシック第1弾を制した。

 オルフェーヴル産駒、戸崎騎手はG1・5勝目で皐月賞初制覇。管理する藤原英昭師はG1・9勝目。勝ちタイムは2分0秒8。2馬身差2着にサンリヴァル、3着はジェネラーレウーノ。

 戸崎騎手と藤原英師のコンビが16年ヴィクトリアMのストレイトガール以来のG1制覇を果たした。戸崎騎手は「とてもうれしい。ハナを主張する馬がいるだろうし、先生とも話して、その後ろあたりから行こうと。イメージ通りでした。道中の感じが力強かったし、4角の手応えも良かった」と会心の勝利を振り返った。

 アイトーン、ジェネラーレウーノ、ジュンヴァルロの3頭が逃げ争いを演じ、1000メートル59秒2のハイペース。好スタートを切ったエポカドーロは離れた第2集団の先頭4番手を追走した。外側にはサンリヴァルがマークするように並んで回る。4角を余力十分に回ると、直線で力強く抜け出し前の3頭をとらえ、後続を寄せつけずにゴールへ飛び込んだ。鞍上は「先頭に立ってからはしのいでくれと。強い競馬を見せてくれたので次のダービーが楽しみです」と声を弾ませた。

 そんな戸崎騎手を「私もうれしかったけど、一番喜んでいたのはジョッキー。言葉にならないくらいです(笑)」と周囲に明かしたのは藤原英師。「戦前からここを狙っていました。鮮やかに勝ってもらって壮快です。3、4番手のああいう展開はベスト。あそこまで離されるとは思わなかったけど、単騎逃げのようになったのは良かった。馬の状態が良かったし、馬場が渋ったのも血統的にいける。リラックスして走れたし、小倉で2000メートルを使って条件もよかった。ただ、ここまで余裕の勝ち方をするとは想像していなかったので、今後が楽しみになりました」。

 そして、2ハロン距離が延びるダービー(G1、芝2400メートル、5月27日=東京)に向けて「また、リスタートになります。オルフェーヴル産駒ですが、母が短距離馬だし、体形的にもどうかな。ポテンションはあるので、そこを考えながらやっていくことになる。日高の牧場の皆さんや育成、関係者すべての力を集結させダービーに向けて頑張ります」と2冠制覇へ意気軒高だった。

 馬連(7)(14)は1万2880円、馬単(7)(14)は2万3570円、3連複(7)(10)(14)は5万3410円、3連単(7)(14)(10)は37万2080円。

 (注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

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