短期免許で騎乗中のD・バルジュー騎手がカタールに出発しました。昨年末のカタールダービー(芝2000メートル)を快勝したマクマホン(牡4)との再コンビで、24日のエミールズトロフィー(T)に出走するためです。

 カタールのサラブレッド競走の最高峰エミールズT(芝2400メートル)は国際格付けは準重賞で、総賞金100万ドル(約1億1000万円)。優勝賞金は57万ドル(約6270万円)ですから、優勝賞金6200万円の中山記念とほぼ同額。認知度はまだまだですが、欧米からの遠征馬も増えて参加馬のレベルは年ごとに上昇しているように思えます。

 カタールもドバイ同様、宗教上の理由で馬券発売はありません。最有力候補に挙げられているマクマホンは冠名「トーセン」の島川隆哉氏がイタリアのA・ボッティ厩舎に預託するイタリア産馬。デビューから3連勝で臨んだ昨年5月の伊ダービー(G2、芝2200メートル)ではC・デムーロ騎乗で後続を5馬身突き放して優勝しました。

 エミールズTには日本からもモンドインテロとトーシンモンステラが登録しましたが、諸事情で参戦しませんでした。日本産馬で出走の可能性があるのは、ウォーリングステーツ(牡4)。ハクサンムーンの半弟で14年セレクトセールでカタールのファハド殿下に買われ、16年秋にドイツでデビュー勝ち。昨年は重賞(G3=バイエルンクラシック)を制しています。これ以外にも一昨年のエミールズTを4馬身差で制したザブルーアイ(牡6)。昨年12月の香港ヴァーズ(G1、芝2400メートル)でハイランドリールの4着に健闘したケミカルチャージ(牡6)も英国からカタール入りする予定です。

 今回は準備期間が少なかったこともあって日本馬の参加はありませんでしたが、主催するカタール競馬・馬術組合は日本馬招致を来年こそ実現させようと意欲的。その先には隣国UAEに次ぐ中東第2の競馬開催国へ、という願いが込められているようです。

【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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