父の悲願を万能娘が果たす。2017年度のJRA賞授賞式が29日、都内ホテルで行われ、最優秀2歳牝馬ラッキーライラック(牝3、松永幹)に今秋の凱旋門賞(10月7日、仏ロンシャン)挑戦が浮上した。馬主サンデーレーシング・吉田俊介代表(43)、生産者ノーザンファーム・吉田勝己代表(69)がともに参戦を示唆。父オルフェーヴルが2度2着に惜敗した夢舞台を目指し、まずは春の牝馬クラシック戦線に臨む。

 無傷の3連勝で最優秀2歳牝馬に輝いたラッキーライラックに、夢プランが持ち上がった。今秋の凱旋門賞挑戦について、馬主のサンデーレーシング・吉田俊介代表は目を輝かせて展望を語った。

 「凱旋門賞の登録締め切りが(5月の)ゴールデンウイーク明けくらいになりますから。桜花賞に勝っていたら、そういう話も出てくるでしょう。チャンスある馬に巡り会えたら積極的に挑戦させたいと思っているし、それがこの馬ならいいですね」

 実現すれば大きな注目を浴びることになる。父オルフェーヴルが12、13年に挑んでおり、2年続けて2着に惜敗した舞台。重い馬場を苦にしない血統的背景から、生産者ノーザンファームの吉田勝己代表も“娘”に期待をかけている。

 「春の成績次第だけど、多分行くと思いますよ。2400メートルは全然大丈夫。3戦無敗で、夢がある成績だからね。日本の馬は行かないとだめ。3歳牝馬で斤量が軽いのも有利だしね。(祖父の)ステイゴールドの血はフランスに合うんだよ」。まるで挑戦を信じて疑わないような、力強い言葉で後押しした。

 現在放牧中のラッキーライラックは2月3日に栗東へ帰厩予定。そこから今季初戦3月3日阪神のチューリップ賞(G2、芝1600メートル)へ向けて、調整ピッチを上げていく。「牧場の方で、いい状態にしてもらっている」と、松永幹師も愛馬の帰りを楽しみに待つ。夢プランを実現するためにも春の2冠、桜花賞とオークスは譲れない。

 ◆凱旋門賞 世界最高峰のレースの1つ。日本馬は69年スピードシンボリから昨年サトノダイヤモンド(15着)サトノノブレス(16着)まで、のべ22頭が参戦して勝ち星はない。最高着順は99年エルコンドルパサー、10年ナカヤマフェスタ、12・13年オルフェーヴルの2着。日本の競馬関係者、ファンにとって凱旋門賞制覇は大きな目標となっている。

 古馬牡馬の重量59.5キロに対し、3歳牝馬は4.5キロ差の55キロ(16年までは5キロ差の54.5キロ)で出走できるとあって条件面は有利。昨年は3歳牝馬のエネイブルが2馬身半差で完勝した。

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