ディープインパクトの子供が来年の英ダービー馬になるかもしれません。

 ブックメーカー各社が来年6月のG1英ダービー(エプソム、芝2410メートル)の1番人気に推しているのはアイルランドのA・オブライエン厩舎に所属し、デビューから3戦全勝で今シーズンを終えたサクソンウォリアー(牡2)です。

 G1勝ち馬で2歳女王のメイビーを母に持つサクソンウォリアーは、欧州で最大の勢力を持つ「クールモア」がディープインパクトの血を持ち帰るために母馬を北海道に送って誕生した日本産馬。アイルランドに戻って2歳を迎えた今年8月にカラ競馬場の芝1600メートル戦でデビュー。この時はR・ムーア騎手が同厩舎の人気馬に乗ったため、オブライエン師の次男のドナチャ・オブライエン騎手の騎乗で直線大外に持ち出されると父譲りの豪脚を爆発させて優勝。大物ぶりを発揮しました。2戦目となったG2ベアスフォードS(ネイス、芝1600メートル)からはムーア騎手が手綱を取って、左回りで直線に急な上り坂のある競馬を克服して優勝。3戦目で挑んだ「ダービーの登龍門」のG1レーシングポストT(ドンカスター、芝直線1600メートル)では一転して逃げ戦法を取り、3戦不敗でここに臨んだ強敵のロアリングライオンにかわされながら残り200メートルで差し返す勝負根性を見せてくれました。

 英国の主要ブックメーカーはそろってサクソンウォリアーを英ダービーの大本命に推しており、大手のコーラル社は皐月賞にあたる英2000ギニー(ニューマーケット、芝直線1600メートル)でも1番人気に挙げて2冠の可能性を示唆しています。

 ディープインパクト産駒は、ジェンティルドンナ(ドバイシーマC)、エイシンヒカリ(イスパーン賞、香港C)、ヴィブロス(ドバイターフ)、リアルインパクト(ジョージライダーS)、リアルスティール(ドバイターフ)、トーセンスターダム(トゥーラクH、エミレーツS)が国外のG1を制しており、フランス調教のビューティーパーラーは桜花賞にあたるG1仏1000ギニーに勝っています。

 母の父にガリレオを持つサクソンウォリアーは、距離が伸びてさらに良いタイプとみられるだけに夢は大きく膨らみます。

【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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