<ジャパンC>◇27日=東京◇G1◇芝2400メートル◇3歳上◇出走17頭

 サブちゃん、3度目の熱唱だ! 27日、東京競馬場で行われた競馬のジャパンC(G1、芝2400メートル)は、武豊騎手(47)に導かれた1番人気キタサンブラック(牡4、清水久)が逃げ切った。オーナーで歌手の北島三郎(80=登録名義は(有)大野商事)はG1・3勝目。ファンの熱気に後押しされ、昨年の菊花賞、今春の天皇賞に続き、表彰式で大ヒット曲「まつり」を歌った。

 第36回(サブロー)のジャパンC。主役は、やはりこの人だった。「待ってました!」「サブちゃーん!!」。黄色い歓声も、野太い声援も、全てを独り占めだ。優勝馬キタサンブラックのオーナーから、演歌界のスーパースターへ。満面に笑みを浮かべて、北島三郎オーナーは歌い出した。

 ま~つりだ、まつりだ、まつりだ、キタサンま~つり♪

 これが日本の、これが競馬のまつりだ~よ♪

 これが日本の競馬だよ~お~♪

 手拍子にこぶしの利いた旋律が乗る。愛馬の3度目のG1勝利をたたえた「まつり」の熱唱だ。「レースが終わってもお客さんが帰らず残ってくれて、向こうから『まつり』を歌ってくれた。感激しました。興奮というより、胸が熱くなりました」。表彰式を見届けた7万大観衆に感謝の思いを歌で届けた。

 1度も先頭を譲らず、2着に2馬身半差の圧勝劇。それでも、最後の直線は冷静ではいられなかった。祈る気持ちで握りしめた双眼鏡は「気付いたらどっかにいっちゃったよ」。あふれる涙をぬぐい、黒と茶色の勝負服の馬を目で追った。「『1位になれ』と手を合わせて応援しました。ファンのみなさまにも、キタサンブラックにも夢と希望をたくさんもらいました」。

 9月に頸椎(けいつい)症性脊髄症の手術を受けたばかり。出走馬関係者が集まる25日のパーティーも欠席し、レースに備えた。体調は万全ではなかったが、この一戦に懸ける思いがあった。「武さんが『快気祝いになるように頑張る』と言ってくれた。ちゃんと実行してくれましたから。明日からスイスイ歩けるようになるかもしれない。もういっぺん、乗ってもらおうかな」。表彰式後は付き人に支えられ、カートに乗って引き揚げた。人馬の激走が何よりの特効薬だ。

 まだ、夢の続きがある。12月25日の有馬記念(G1、芝2500メートル=中山)を勝てば、年度代表馬はほぼ確実だ。ファン投票の第1回中間発表では1位を独走中。「私の方より、馬の方が人気が出て抵抗を感じる」と笑わせながら、「ここまできたら最後まで頑張ってもらいたい」とエールを送った。16年中央競馬の大トリも華麗に締める。【松田直樹】

 ◆15年菊花賞 キタサンブラックでG1初制覇し表彰式で熱唱した。前哨戦を勝利した時に公約。「ま~つりだ、まつりだ、まつりだ、キタサンま~つ~り♪」という特別バージョンに、5万人以上の京都のスタンドから大きな手拍子が起こった。

 ◆16年天皇賞・春 キタサンブラックでG1・2勝目。当初は歌う予定がなかったが、7万人超のファンに求められてマイクを手に。「今日は豊のまつり~だよ~」と武豊騎手への感謝も込めて歌い上げた。

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