<夏だ!! 競馬だ!!>

 今週の「夏だ!!競馬だ!!」は真っ白だ。今年1月にニュージーランドで日本人馬主が購入した白毛馬ジオペラハウスの14(牝2、父ハイシャパラル)がすでに来日していることが判明した。日本初の南半球産白毛馬はディアレストクラブ(北海道浦河町)でトレーニング中で、田村厩舎から来年2月デビュー予定。「繁殖牝馬として新たな白毛の系統を作りたい」と話す高樽秀夫代表(52)からは、日刊スポーツ読者に馬名募集の熱烈オファーも届いた。

 この1頭の牝馬から日本の競馬が白く塗り替えられていくかもしれない。2月に本紙が報じた「南半球産白毛馬、日本デビュー?」。計画は着々と進んでいた。4月13日に成田空港へ到着。同25日に輸入検疫、7月26日に3カ月間の着地検査を無事に終えた。「向こう(南半球)の冬にこちらへ連れてきたので最初は冬毛がすごかったですけどね。馴致(じゅんち)も素直でしたし、順調に進んでいます。賢い馬ですよ」。高樽代表は愛娘を見つめた。

 白毛に魅了されたのは、以前に所有馬がユキチャンと対戦したことがきっかけだった。「パドックでなんだこれは、と思いました。自分も日本に新たな白毛の系統を作りたいと思った」。日本では手に入らない。世界中で白毛を探すと、ニュージーランドに白毛の親子がいた。当歳時から目を付けてきたこの馬がセールに出されると知り、現地へ飛んだ。予算を超えたが、海外バイヤーと激しい争奪戦の末に45万ニュージーランドドル(当時のレートで約3440万円)で落札。消費税や関税、輸送費を含めて4600万円かかった。「競走馬としての活躍もですが、何よりも繁殖牝馬として期待してます。サンデーサイレンスの血も入っていません」。近親にオーストラリアの歴史的名馬マイトアンドパワー、ディープ産駒初の海外クラシック(仏1000ギニー)制覇ビューティーパーラーがいる超一流の牝系。「生まれてくる子馬が白とは限らない。出産で脚を見たときには毛色がわかってしまう。でも、この白毛の美しさ見るとね・・・。ペガサスのようです」。

 現在は最新鋭のトレッドミル、BTC(軽種馬育成調教センター)の施設を利用して調教を行っている。遅生まれ(9月25日)だが、すでに馬体重は468キロと大物感たっぷりだ。「現地で子どもの頃から注目され、環境の変化に動じません。牝馬でもすごく食べてくれるのが何より」。美浦の田村厩舎、2歳女王でNHKマイルCを制したメジャーエンブレムと同じ助手が担当することも決まっている。デビューは来年2月の東京芝のレースが濃厚だ。

 最後に高樽代表から提案だ。「この馬にすてきな名前を付けてもらえませんか」。将来的に子孫の血統表にその名が残る希少な白毛馬に、日刊スポーツ読者が名前を付ける。壮大な白い夢が走り始めた。【木南友輔】

 ◆日本の白毛 日本初の白毛ハクタイユー(牡、父ロングエース)は79年生まれ。97年12月に4頭目のハクホウクンが大井競馬で白毛初勝利。現在はサンデーサイレンス産駒のシラユキヒメの子が一大勢力を築いている。ユキチャン(牝、父クロフネ)は08年関東オークスなど統一重賞3勝。現4歳のブチコ(牝、父キングカメハメハ)も準オープンで活躍している。 

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