<ヴィクトリアマイル:追い切り>

 浜中騎手が待ちに待った復帰戦を迎える。2月7日の東京新聞杯でダッシングブレイズに騎乗し、直線で内ラチからの抜け出しを試みたが、馬がラチに接触して落馬。左手を負傷し、複数箇所を骨折した。

 負傷後に手術。茶わんを持てず、ご飯もスプーンで食べるのがやっとの状態だった。競馬を見る気がしない時期もあった。しかし「(浜中騎手が)競馬に乗っていないから見る気になれない」という声に「いつまでも休んでいられない」と奮起した。

 4月16日に固定していたピンを除去。左手を握れるようになるまでは地道だった。「握れるようになった手が翌日の朝には握れなくなっている。『全然良くなってへんやん』って、何度も心が折れそうになった。リハビリの先生にもほんまに治るのか、間に合うのか聞いていた」。不安な気持ちを抱えて毎日、京都市内へ車を運転して通った。

 「やっぱり馬に乗っているのが楽しいし、休んでいた時に競馬場でレースを見て、やっぱりジョッキーは格好いいなと思った」。ヴィクトリアMではミッキークイーンでの復活Vを狙う。「一番強い馬に乗っていると思うし、病み上がりだから負けたと言われないように」。10年目の再出発に向けて。感謝を胸に、勝利を誓う。【辻敦子】

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